痛いところが変わる時

うまさきせつこ

うまさきせつこ

テーマ:ボディコントロール

痛いところが変わる時

「体の痛いところが変わってきたんですけど
これっていいこと?悪いこと?
どっちでしょう?」

昨日のレッスンが終わった時に聞かれる人がいました。
その答えは悪いことでもあり、いいことでもあります。
ご自身のされているジャンルの練習で
先生に指摘されたことをすると、後で腰がイタだるくてたまらないとのこと。

見せてもらうと、背中にテンションがかかって流れが滞っていました。
上下の流れが生まれるように少しアドバイスし
その動きの場合の重心移動のポイントも覚えてもらいました。
先生の言われていることが違っているのでなく
その方の受け取め方が違っていたり
注意された時の切り替え方の体の理解が
まだ曖昧である、と言うことです。

私のレッスンでできることが、自分のジャンルでの練習で
すぐにできないのは、まだその対応に慣れていない
その状態での使い方での経験が足りていないということ。
ひとつずつ覚え込ませていく時間と経験がいります。
近道は他にありません。

痛いところが変化して
悪いことは体は変化しているのに
意識の仕方が追い付かず、使い方も追いついていないということ。
よいことは、体が変化している実感が出来、
痛ければ、変化したなりの意識の仕方と体の使い方を
考えて、自分のものにするチャンス到来、ということ。
とらえ方次第で、いい方向に向けることが出来ます。

ほんの少しの受け止め方、意識の仕方の違いで、体が感じること、感じられないことは
丸ごと違います。
「こうだな」と感じたことをして見た一瞬後
自分の意識が別の方向に行ってしまい、全く違ったやり方になることもあります。
自分の意識がとらえるべきところから
簡単に別の所に行ってしまわないように意識を継続する練習もいります。

常に体を今よりも良い状態にしたいと試行錯誤している人は
徐々に体が変化していきます。
やり方が間違っていなければ
変化の仕方が速い人もゆっくりな人も、その人の体に必要な時間をかけて
体は変わっていきます。

体が変われば、感じるところも変わってきます。
感じるところが変われば、それに伴い使い方も
それにふさわしいやり方をまた試行錯誤することになります。
この繰り返しで、とらえ方も練れてきます。
それを何度もくり返してようやく、確実に体に定着した変化が訪れます。
どんな人も例外ではありません。

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Mybestpro Members

うまさきせつこ
専門家

うまさきせつこ(ダンスインストラクター)

うまさきせつこモダンバレエ研究所

脚や股関節、肩、首の盛り上がり、正座できないなど体の辛い悩み、ダンサー、アスリートのしたいことがうまくいかない現状に自ら 編み出したボディコントロールで向き合う。定期クラス、WS、パーソナルレッスン

うまさきせつこプロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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