開脚から痛みなく脚を回す意識付け
お腹、腰が伸びにくい
前屈しようとするとお腹が思うようにに伸びず縮み
骨盤が後傾し、腰が丸くなってしまう人は
股関節の引き込みがうまく出来ない、ということである。
股関節の引き込み、と言っても今まで聞いたこともない
どういうこと?と思う人も多いと思うが
一言でいえば、体幹の推進力が使える位置感覚で
体幹主導で股関節から2つ折りにすると言うことだが
股関節だけ考えてもできるものではない。
例えば踵の感覚で変わる立位体前屈では
同じことが言える。
前屈が全くできない、長座も腰が海老のように曲がる人から思えば
前屈できているじゃないの、と思うが、ご本人は満足していない。
1週間考えて来られたので
その上でアドバイスをして誘導した。
一番上の写真。
股関節の引き込みが充分でなく、坐骨の位置は下にあるので
前屈しようと思えば、いったん上に上がらないと仕方がなく
ここで、体幹の推進力はなくなってしまう。
後は腰を丸くするしか、前屈のしようがない。
脚も重みがかかって短く見える。
2番目の写真。
アドバイスして壁に坐骨を付けた状態で
背骨を伸ばしながら、片足を送り出して、踵からも力が出せるようにして
中心に向かって坐骨を押し、坐骨からも踵を押した。
そうすると坐骨の位置が格段に上がり、体幹部分もつながってきた。
肩甲骨、股関節、踵をつなげる感覚
を90度起こした状態で下から上に滑車が回っていると言うことになる。
この人はこの背骨の角度でしているが、つながりの感覚を感じていくことが大事なので
うまく感じられない人は90度、或いはもっと高い位置でもいい。
脚に重みや張りを感じる時は、ベクトルは下向きにあって
脚に乗っかっている。
力の流れは線で書いているが、パイプの中を水が通るようなイメージにすると
つながりやすい。
一番下の写真。
踵を引き、足裏が均等に踏める状態で
(これが出来ない人は踵と土踏まずで体幹につながるアーチを作るで足裏をしなやかにしてみよう)
股関節の内側を上に引き込んで坐骨が高い位置に上がっている。
高い位置に上がった坐骨から背骨がつながると同時に
腿は後ろに押さずに「生えている方向」
床方向に流れを促し、足首も自分が思うより下にあるとイメージすると
膝を後ろに押して、腿裏やふくらはぎが固まることがない。
脚は最初の写真と比べるととても長い。
「体が固いから」
と自分で理由付けしても仕方がない。
今まで使ってきた体の習慣は根強くて当たり前。
今まで意識して来なかったところが、体の位置感覚を認識したからといって
すぐにできなくて、今まで使ってきたところで代償行為をしても初めは誰でもそう。
自分では位置はしっかりしているつもりでも、している途中で違っているのだ。
同じ位置でキープできない
或いは、体幹位置が変われば、
それに手脚の方向を合わせることに経験が足りないということだ。
1度や2度で見違えるほど変わる人もあるが
それはその準備ができていたということであって
時間がかかる人の方が圧倒的に多い。
自分が作ってきた体の習慣をまず自覚することから
体をコントロールすることは始まる。
同じやるなら面白く。