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コラム
呼吸を合わせると言うこと
2017年8月8日 公開 / 2021年3月3日更新
呼吸を合わせると言うこと
自分以外の人と
「呼吸を合わせて」
というのは相手がいることだ。
昨日、岡山まで一緒に作品を踊る人たちと
リハーサルをしてきた。
いつもは離れたところで
それぞれに練習している。
数回、合同練習でお会いするものの
全体の中で共通認識を確認するだけでも大変で
「呼吸を合わせる」
ことは難しかったが
昨日、一緒にやってみて
今回初めて「呼吸を合わせる」気持ちよさがあった。
同じ音の取り方でもちょっとした体勢の違いや
視線の方向、体の使い方で全く感覚が違ってくる。
一緒に重心の移し方や一瞬の集中のしかた、ほんの少しのタイミングを
その場で感じてやってみるのと、そうでないのとは全く違う。
「呼吸を合わせる」ことができれば
例えば、脚を上げ始めて着地するまでのタイミングまで同じになる。
それは誰かを目で見て合わせているのではなく
やはり呼吸を感じながら
違う体でありながら、同じ空間でつながっている感覚。
手1つ触れてもいないのに確かにつながる感覚は
自分の体が自然に次の動きの流れを生み出してくれて
微妙に狂う気持ち悪さがない。
ひとりや少人数で感じる
繋がりの感覚とはまた異なる「群」としての繋がり。
何度も一緒に練習して初めて感じられる
「呼吸を合わせる」ということ。
ソロで踊るよりもっと
「感じとる」
理屈でない、言葉では難しい空間の感じ方がある。
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