股関節が引き込みにくい、痛みがある

2017年6月8日公開 / 2021年3月3日更新

テーマ：ボディコントロール

コラムカテゴリ：スクール・習い事

股関節が引き込みにくい、痛みがある

体が随分整ってきたけれど
この人は股関節の引き込みがしにくいのかな？と
気になっていた人がご自分から聞いて来られた。

「特に右側がうまくいかないんです。
引き込むとお尻が痛いし。」

初めの画像で見ると、左はお尻が丸く見えるが
左側は四角く、お尻の下側にたるんだ（すみません）いらないお肉が見える。
股関節の引き込みはされているが
前側の脚の付け根だけの意識に留まり、もっと奥までは折れていない。
前側だけ折って、体がうまく機能してくれない状態のまま
無理に脚を外に向けようとしているので、ひずみが出て、お尻が痛くなっている。
こういう使い方で痛い思いをされている方は多い。

下の画像は股関節の引き込みをどうするか、もう一度説明して誘導したもの。
お尻が両側とも丸く、お尻と脚がすっきり分かれて、いらないお肉が退散している。

自分で坐骨を感じられるように、少片方のしお尻を上げて膝から押しつつ
引き合う反発する力を出す。
この時ただ押すのでなく、反対側のお尻より後ろに行くように少し中心寄りに押していくと
はっきり感覚が出来る。
それだけで、これだけ引き込めて折れ目が深い。

上の写真。
方向が合っているように見えて、微妙に違い、足裏が浮いている。
床の力をもらうことも大切なので
下の写真のように方向を合わせた。
この時、足裏はしっかりついている。

そうできると
こんなふうに引き込みができて痛みがない。

開脚しても痛みがない。

体が自然に動いてくれる位置感覚を覚え、方向を合わせていくと
痛い思いをせずに体の可動域は少しずつ広げていける。
ほんの少しのことだが、繊細な感覚がいる。
出来ない状態で、いくらがんばっても報われない。
まず無理なく力が出せる状態を作っていくことが
自分の努力が報われることだと私は思っている。