股関節の余分な力を抜いて負担の少ない長い脚に
呼吸
レッスンしている時
夢中になるあまり、息が止まっている人がいる。
「息して下さ~い!」
と言うと
「きゃ~!止まってました!」
と苦笑いと言う場面がままある。
息が止まると苦しくなるから
出来るのが当たり前だと思っているが
充分な呼吸が出来ていなかったり
動きに合うようにタイミングよくできていないこともある。
まず深呼吸がしっかりできているだろうか。
息を吐ききれなかったり、思うように吸えなかったり。
お腹や胸だけ膨らませようと思っても
どこかで詰まってしまったりすることも多いのではないだろうか。
深呼吸する時は背中にも腰にも脚にも首にも頭にも通したい。
10年以上前に腰椎麻酔で手術したことがあるが
お腹周りの筋肉はマヒしている訳だから
深呼吸が出来ず、きつかった。
内臓が引っ張られるのもわかるし、話も全部聞こえる。
頭を上げて覗いてみたかったが、むろんできません・・
「そんなとこ、引っ張ったらアカンやろ」
(え~っ!どこ引っ張ってるの~)
ゆっくり呼吸したくて試みても、浅い呼吸しかできない。
目を閉じて、その時踊っていた振りを頭で辿ってみるが
冒頭のところから進まず。
1時間くらいで終わる手術と聞いていたのに
2時間半くらいかかり、
吐き気はするし、腰は痛いし、寒いし、手術室を出た時の顔は土色。
早く仕事に戻れるように腰椎麻酔にしてもらったが
2度としませんわ。
早く退院はできたけど。
日常生活ではやはり力が入っていると
楽な呼吸が出来ない。
昨日のどうやっていらない力を抜いたらいいの?
のように、いらない力を抜くのも必要なこと。
随分以前に書いているコラム
深呼吸でリラックス
のように息を吐き切ってみて、一旦止めてから吸うと
必要な分取り込んでくれるのがわかる。
体の中に酸素が行きわたらないと
無理なく楽に使うことができない。
固まっているところはどこか、どうやったら抜けてくれるか
自分自身の体で、ひとつずつ実感して行くのが
時間がかかるようでも結局は近道になる。