伸ばす脚に力が入ってしまう

2017年3月1日公開 / 2021年3月3日更新

テーマ：ボディコントロール

コラムカテゴリ：スクール・習い事

伸ばす脚に力が入ってしまう

このところ頂くご質問に多いのは
ハムストリングスに力が入ってしまう、腿や膝、ふくらはぎ、足首などが固くなるというもの。
レッスンやＷＳで見ていても
力が入っている人は男女どちらにもおられて
自分では力を抜きたいと思っているのに固まっていると言われる。

（固まる脚）

（楽に伸びる脚）

「脚が固くなって痛い」と言う人の
固まっている時と固まらずに伸ばせたときの写真。

自分で痛いと感じるところが
どんなふうになっているか観察するところから。

上の写真を見ると
腿の前が内向きに膨れ上がっている。
股関節の引き込みはしているが、床側への押しが強い。
膝も下向きに押されている。
足首は持たれているから、わかりにくいが
坐骨～踵の流れを出そうとして
つま先を自分の方に向けて、足首の前が縮んでいる。

下の写真は、誘導して直したもの。
股関節の内側を引き込み
骨盤を矢印のように前から後へお尻が盛るような引き込みをして
脚への流れが感じられるようにした。
楽に座るために股関節を引き込む
でやっていることと同じ。

膝を床側に押さず、脚が生える方向に伸ばし
膝は自分が感じている膝裏の位置より遠くにイメージし
それで踵が押されて、自然にフレックス状態になると
足首の前側は縮まず、無理なく力が入らない状態で折れる。
随分楽そうに伸びた。

グループに分かれて、
股関節の引き込みと脚の流れの方向を
考えてもらい
その後でしてもらった開脚前屈と立位からの前後開脚。
この方たちは来られてから、まだ1年未満だけれど
どんどん変化されている。

その人の本来の体の使える状態を知り、使っていくことが
無理がなく自然で美しい。