肋骨の位置を整えて自然な力の流れを作る
立位体前屈のきっかけを掴むために
体が携帯電話のように2つ折りになる立位体前屈をするには
坐骨が天井を向くようにつまみあげるような感覚が必要です。
長座前屈でも開脚前屈でも全く同じことなのですが
一番イメージをつかみやすい立位体前屈から始めてみましょう。
「手を付くのも無理!」と言う人は
壁を使って感覚を覚えてみましょう。
壁に手をついてまっすぐに立ちます。
この時、壁にもたれないように自力で立ちましょう。
つま先に重心がかからない様に。
つま先重心に立ってしまう人は指先を上げます。
膝を曲げるのでなく、上下に引き合ったところから股関節を引くと
膝が勝手に折れます。
お腹や背中が縮んでいると、股関節はうまく折れてくれず
膝が床方向に向いてしまいます。
背骨が気持ちよく伸びるまで股関節を引いて
肩が上がらない様に脇も引き込みながら
壁を押しつつ、お尻と引き合うようにします。
この段階が大切で股関節を折り込んで
坐骨の方向をコントロールして
力の流れを覚えることができます。
この段階をしっかりやってみることで、体の繋がりがわかってきます。
充分に体幹部分が引き合われて伸びることがイメージできたら
股関節に脚を引き込むようにして伸ばします。
膝を後ろに押すのではありません。
腿裏や膝が痛いと感じる人は
脚が生えている方向はどちらかを考えて下さい。
ここから手をついていきますが
いきなり手を付かなくても
壁を押す手を少しずつ下げて行くのもいいと思います。
「頭を下げる」
意識から
「背骨の延長に頭がある」
感覚でつなげます。
頭が脚に付くことよりも
お尻がつまみ上がり、手足が床に吸い付くようなイメージで。
どの画像にも緑の丸印をつけていますが
指先に力が入っていると
体の裏側で引き合うことが出来ず、腿に力が入ってしまいます。
かかとに重心を置くように気をつけましょう。
立位体前屈関連コラムはたくさんありますが
2つだけご紹介。
参考にしてください。
背骨の意識で携帯みたいな立位体前屈
壁を使って、体幹からつながる立位からの前屈