心が動かされるとき　　　　　うまさきせつこのボディコントロール

2014年1月28日公開 / 2014年8月22日更新

テーマ：心と体にいいこと

コラムカテゴリ：スクール・習い事

心が動かされるとき

何かを始めようと思うのは、どういう時か。

・はっきりと求めているものがある時
・自分では気づかなかった心の奥底に眠っていたことに目覚めた時
であるかと思う。

世の中には情報が把握しきれないほど、氾濫しているので
その中から、心が動くことに出会うのは千載一遇の出会いかも知れない。

・これで自分は変わるかも知れない。
・この人なら自分のことをわかってくれるかも知れない。
・この空気に触れてみたい

心は次のステップを踏んで、その場に赴く。
そのように行動した時点で、その人は既に変化し始めている。
心が動くのは情報が入ってきたからであっても
行動したことは、その人自身の力である。
自分が動かなければ、何も変わらない。

先日、北助松の教室に体験の方が来られた。
六甲アイランドの生徒さんのお友達だったが
ご自分が長年されてきた仕事を一旦やめようと考えている時に
同窓会で再会し、その後、別の機会に
普段、私たちがしていることをしてもらったらしい。
「あ～！これやりたい！」

速攻でうちに来られて、レッスンを受けて行かれた。
「猫背で姿勢が悪くて」とおっしゃっていたが
何をしても「わ～！気持ちいい！　全然痛くないんですね！」
と、感動して下さる。

既にご自分の心が完全に前向きになっておられて
「必ず良くなるに違いない」と思ってらっしゃるから
私が誘導した時点でもう猫背でも姿勢が悪い人でもない。
こちらが流れを促しただけで
自分の体にその流れを通していかれる。

自分の心の変化に聡い人なのだ。
「これは自分にとっていい方向」と感じたら
微塵も疑わず、集中して向かっておられる。
素敵だなと思った。
この集中力は子供の比ではない。
大人の本気の集中力はすごい。

心はその場の雰囲気や匂い、見た目で感じたことを
正直に感じているものだ。
「嫌だな」と言うのも、ちゃんと感じている。
経験の深い大人であれば、その感覚は大抵正しい。

いいにつけ悪いにつけ、自分の心が感じている感覚を
信頼して、心が動いたことをしてみて大丈夫だと思う。
と言うより、心が動いている時には誰に言われずとも考えるより先に
行動しているものかも知れない。

心が動かない時には、無理してやらないのがいい。
心と体はセットなのだから、心が動かないものを無理にしようとしても
いい結果に向かない。

この方は来週からレッスンに通ってこられることになった。
私とご縁のある方なのだろう。
楽しみが増えた。

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