「感染防止のため育休を延長したい」 会社は認める必要はあるのか
健康経営とは、
「従業員の健康保持・増進の取組が、将来的に収益性等を高める投資であるとの考えの下、
健康管理を経営的視点から考え、戦略的に実践する」こと。
(経産省『企業の「健康経営」ガイドブック』より)
重要なのは、この取り組みをコストではなく、「投資」ととらえている点です。
「なぜ会社がそこまで従業員の健康を守らないといけないのか」
「ちゃんとうちは健康診断を受けてもらっているけど、それ以上何もやる必要はない」
という社長の声を聞くことも実際にはあります。
しかしながら、健康経営を行うことは決して無駄なことではありません。
むしろ、今後は、「人」により多くの投資を行わないと、事業が成り立たない、
会社が残らない時代になっていくと私は考えています。
現に、「次の管理職候補がいない」「この人が辞めたら事務が回らない」等、
場当たり的な労務管理、人事を行っていたために悲鳴が上がっている組織もあります。
健康経営の定義にもあるように、「人」の問題も経営的視点と戦略性が大切です。
健康経営は、「人」への投資活動のうちの一手段です。
この健康経営を支援する取り組み(例えば、協会けんぽの『健康宣言』)もありますので、
興味がある会社は人事戦略に組み込んでもいいのではないでしょうか。