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ストレスと生活習慣病

松田友和

松田友和

テーマ:スマイル健康教室

先日、六甲アイランド病院の井上先生に講師をしていただき、「ストレスと生活習慣病」というタイトルでスマイル健康教室を開催しました。
スマイル健康教室Vol.101
普段よく耳にする「ストレス」という言葉ですが、まずは「ストレス」とは何者なのかを理解しないと対処できません。
よく使われる「ストレス」を「ストレッサー(ストレス刺激)」と「ストレス(ストレス反応)」に分けて考えると良いと教えていただきました。

風船に例えますと、風船を指や足で押さえる力をストレッサー(ストレス刺激)と言い、ストレッサーによって風船が歪んだ状態をストレス反応と言います。
心や体に置き換えてみますと、外部からの刺激をストレッサーと言い、ストレッサーに適応しようとして、心や体に生じたさまざまな反応をストレス反応と言います。
怒られるというストレッサーに対して、気分が落ち込むというストレス反応が起こるということです。

また、ストレッサーにより誘発されるストレス反応は、心理面、身体面、行動面の3つに分けられます。
心理面でのストレス反応:不安やイライラ、気分の落ち込みなど
身体面でのストレス反応:頭痛、肩こり、腰痛、目の疲れ、不眠、排便障害など
行動面でのストレス反応:やけ食い、飲酒量や喫煙量の増加、仕事でのミスなど

慢性疾患である糖尿病をはじめとする生活習慣病を患っていると、ストレッサーも多くなり、様々なストレス反応が起こりやすいと言われています。
大事なことは、必ずしもストレスは悪い面ばかりではないということです。
風船で例えますと、風船がへこんだり、膨らんだりしなければ、風船としての役割は果たしません。
人が生きていくうえで、外部からの刺激(ストレッサー)が全くないなんてことはあり得ません。ストレスがあるからこそ、人は成長していけるのです。
ストレスを毛嫌いせずに上手に対処し、自分の味方にしていきましょう。
自分1人で、解決できない場合は人に相談することもとても大切な解決方法です。
そんな時には、家族や友人たちとともに私たちの糖尿病診療チームもお役に立てるように日々精進していきたいと思います。
スマイル健康教室Vol.101

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松田友和
専門家

松田友和(内科医)

医療法人社団翠藍 糖尿病内科まつだクリニック

糖尿病専門クリニック。糖尿病専門医による薬物療法に加え、認定看護師や療養指導士など糖尿病専門スタッフがチームで食事療法や運動療法も行う。フットケア外来、禁煙外来、糖尿病患者友の会「ばんぶぅ会」もある。

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