無為の子育てを一言で言うと・・
「もっといい親にならなければ」「我が子をいい子に育てなければ」
日々、溢れる子育て情報に振り回され、不安や焦りを感じていませんか?
親が子どものためを思って「欲」や「不安」から子どもを良くしようと頑張れば頑張るほど、子どもの自己肯定感を下げてしまう原因にもなります。
不登校や発達障がいのお子様、そしてそのご家庭と35年以上向き合ってきてわかったこと。
それは、「いい親」をやめると、子どもは自分の力で自然と伸びていくということです。
今回は、親も子も一番楽に、そして一番幸せにその子が本来持っている個性や能力を開花させる「無為(むい)の子育て」と、そのために必要な「4つの心の余裕」についてお話しします。
- 結論: 「いい親」をやめることで、子どもは本来の力を伸ばし始めます。
- 無為の子育てとは: 親の欲や不安によるコントロールを捨て、子どもの自然な成長を見守る子育て法です。
- 実践の鍵: 具体的な実例を通して、どのような言葉が「4つの心の余裕」が生むのかについて解説します。
目次
子どもにイライラしなくなる「無為(むい)の子育て」とは?
「無為」とは、欲を捨てて自然の流れにすべてをお任せしていこうという心のあり方です。
子育てにおける「無為」とは、親の欲や不安で子どもをコントロールしようとするのをやめて「ありのままの自分で、ありのままの子どもを愛し育てていく」こと。それは、いい親になろうとせず、いい子に育てようとしない、ということです。
「ありのまま」とは無理がないこと、自然なこと、自分らしいことです。リラックスできてお互いに楽だということです。それが、幸せで自由な家庭の雰囲気(安心感)を作り、結果として、子どもの個性も才能も知的能力も一番伸びていくのです。
毎朝「学校行くの?」をやめた不登校の親子に起きた劇的な変化
その実例を一つ紹介します。
私は不登校や発達障がいでお悩みの親御様に向けて「長谷川満の見方が変わる相談室」(有料)でよくお話をお聴きした後でアドバイスをしています。
そのお母さんは毎朝、不登校で中3の息子さんに対して「今日は学校行けるの?行けないの?」と尋ねておられました。そう尋ねたところでいつも行けないので無駄なんですけれど、それをやめられなかった。
毎朝、聞くのも疲れるし、行けない息子を見るのも疲れるとおっしゃっていました。
そのように尋ねることが子どもにプレッシャーをかけ、かえって追い詰めてしまっていることもわかっておられました。
だけど、多少の期待もあり、学校からも毎日子どもに聞いて出欠の連絡を入れて欲しいと言われていたので、それを守っておられたのです。
私は「今まで毎朝同じことを聞いて、親も子もしんどい思いをするくらいならいっそのこと『もう学校に行かなくていいよ。明日からは起こさないからね』とお子さんに宣言されてはどうですか?」とアドバイスしました。
そのお母さんは私の言葉に背中を押され、勇気と覚悟を持って、そう中3の息子さんに宣言されました。
すると、次の日から息子さんは安心されたのか、笑顔も出てきて明るくなり、部活動にも積極的に参加されるようになったそうです。教室にはまだ行けないみたいですが、高校については見学にも行って目標もできたようです。
一番変わったのはお母さん自身で、そう宣言されて以降、お子さんが不登校であることが全く気にならなくなり、「何に対しても人の目が気にならなくなって本当に楽になりました。」とおっしゃっていました。
また、それまで中断していた趣味の洋裁やフラダンスを始められ、ゆくゆくは「好き」を活かして起業したい夢も語られるようになりました。
「息子の不登校を許したら、私も自分らしくあっていいんだと自然に思えるようになって・・。今までは真面目に常識的であろうと自分に無理をさせていたのかもしれません。今の自分はとても楽ちんで自分らしくて、自己肯定感も上がったような気がします。」とその変化を言葉にしてくださいました。
親も子も自分らしく、自由に、その個性を許し合い、受け入れ合う中にこそ、その個性や才能も伸びていくことをあらためて実感させていただきました。
子どもの自己肯定感を高める「4つの心の余裕」
親が「欲」や「不安」を手放し、無為(自然に任せようとする心)の姿勢で子どもに接するようになると、親の心に余裕が生まれ、その心の余裕が親の自己肯定感だけでなく子どもの自己肯定感を育てることにもつながります。
- ① 待つ余裕・・子どもの成長のタイミングを信じて、焦らず見守る余裕です。子ども自身で動き出し「自分でできた」という自信が芽生えます。
- ② 聞く余裕・・子どもの本音や感情にじっくり耳を傾けることで子どもは「愛されている、尊重されている」という安心感が、自己肯定感の土台になります。
- ③ 任す余裕・・成功はトライ&エラーがあってこそ。「自分は親から信じられている」その自信が折れない心(レジリエンス)を育てます。
- ④ 笑う余裕・・失敗や問題を深刻に考え過ぎず「なんとかなる」と笑っていられる楽観性が自己受容の心を育み自己肯定感を高めます。
子育ては「力を抜く」と「自然の流れに任す」でうまくいく
親が肩の力を抜き、この4つの余裕を取り戻せば、子育てはもっと楽しめるようになります。
親が子育てを心から楽しんでいれば、子どもも自然と幸せになります。
ありのままの我が子を信じて、自然の流れにお任せしてみませんか?
努力することの大切さはどこでも目にしますが「脱力」することや「自然の流れ」に逆らわないことの大切さはあまり語られません。
力が抜けているからこそ、周りを見る余裕が生まれ、何が問題かにもすぐ気づけるようになります。「自然の流れ」を信頼し任せるからこそ、自由に自分らしくその実力を思う存分発揮できるのです。
子育ても同じです。肩の力を抜いて、自然の流れを信頼し任せていく。
それこそが、親も子も一番楽で、一番幸せに才能が伸びていく道です。
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メール:ksg@gc5.so-net.ne.jp
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