東京都港区立芝浦小学校での講演会「子どもの自信と意欲を引き出すプラスの問いかけ」

長谷川満

長谷川満

テーマ:教育・人権講演会

9月9日(土)は東京都港区立芝浦小学校で講演会がありました。
道徳の授業参観の後の自由参加の人権講演会です。



人権講演会のテーマは、とかく堅くなりがちで毎年人が集まらない。
そこで今回、保護者の方が興味ありそうなテーマで、ということで私に白羽の矢が立ったということでした。
その私の
講演テーマは「子どもの自信と意欲を引き出すプラスの問いかけ」
おかげさまで副校長先生もびっくりの150名前後の参加者がありました。



実は講演後、書籍販売をさせていただいたのですが30冊すべて完売でした。
翌日もメールで追加注文がありました。



さて、どのようなお話をしたかというと・・

ふだん親は子どもにどんな言葉をかけているでしょう?

みなさんは普段、子どもにどんな言葉をかけられているでしょうか。
「早くしなさい」
「宿題したの?」
「〜しなさい」
「いつまでゲームしてるの」
親は大抵、子どもより上の立場から命令したり、注意したり、叱ったりする言葉をかけています。



みなさんが上司から、常に命令口調で、注意されたり、叱られてばかりいたとしたらどうでしょう?
その度に嫌な気持ちになって、頑張ろうという気持ちも萎えてしまいますよね。
でも逆に、理解のある上司が対等な立場から
「何か手伝おうか?」
「何かいいアイデアある?」
「君の意見を聞かせてくれる?」
と聞いてくれて、自分が言った意見やアイデアを採用してくれたら、信頼されている、大切にされている、理解されていると感じて仕事に対してもやる気が出ますよね。
子どもも同じです。

プラスの問いかけが自信と意欲を引き出す

理解ある親に対等な立場で
「どうしたい?」
「どうして欲しい?」
と優しく問いかけられ、自分の素直な意見や気持ちをちゃんと聴いてもらって、共感してもらい、理解してもらったら、自信も出来るし、前向きな意欲も出てくるのです。
こういう対話こそが子どもの自信と意欲を引き出すのです。

プラスの問いかけとは

プラスの問いかけとは、子どもの考えや気持ちを聞こうとするものです。
それに共感し、理解し尊重することによって子どもの考える力や主体性、意欲を引き出そうとするものです。
具体的には次のような問いかけです。

「どうしたらいいと思う?」
「どうしたら出来るかな?」
「どうしたい?」
「どうして欲しい?」
「何か手伝えることある?」
「それのいいところってどこかな?」
「違う見方できないかな?」
「相手の立場に立ったらどう見える?」
「何から始める?」
「どうしたら楽しく出来るかな?」
「今すぐ出来ることって何かな?」


このように問いかけられ、その答えを否定されず、共感され、理解され、尊重されると子どもは、自分は大切にされている、認められている、愛されていると感じます。
このように感じる時、子どもは自らの内に宿る「自己成長力」を発揮し、主体的・意欲的に物事に散り組んでいくようになります。

安心して考えや気持ちを言える「心理的安全性」

こう言った対話が成り立つためには、まずは親子が対等であるという自覚が必要です。
親が上から物申す、意識や態度ではうまくいきません。
普段から子どもの話を聞き、子どもの気持ちを大切にしていれば、それほど難しいことではありません。
なんでも言える、気持ちや意見を否定されない、そういう雰囲気が家庭にあればすぐに実行でき、すぐにその効果を実感できるでしょう。
一時、ビジネスの現場で「心理的安全性」という言葉が流行しました。
これは成長する企業では、組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対しても安心して言える状態を作り上げることが重要だということで大変話題になっていました。
これは家庭内でも言えることです。
そういう心理的安全性こそが「プラスの問いかけ」の前提となるものです。



 その後「自信と意欲を引き出す親子関係のつくり方〜自己肯定感を育てる関わり〜」の資料をもとに、
 1、幸せを受け取る(子どもの存在を喜ぶ)ことの大切さを、ドラえもんの「のび太の結婚前夜」の話や私の娘の結婚披露宴でのエピソードと共に解説しました。
 2、そのままを愛する(変えようとしない)のところでは、不登校を乗り越えた教え子が私に教えてくれた不登校の生徒へのアドバイス、その親へのアドバイスを紹介しました。
 最後に「子どもからの3つのプレゼント」のお話で締めました。
 講演後、一人一人違う200種類の詩をプレゼントしました。

 みなさん、大変熱心に聴いてくださいました。
 ありがとうございます。
 またお会いできる日を楽しみにしています。



        < リンク >

 
 教育講演・人権講演のテーマや内容、お問い合わせについては
 http://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/64075/

 講演会の講演依頼.com|長谷川満 プロフィールページ
 https://www.kouenirai.com/profile/3820

 子どもさんの学習の悩み・家庭教師のご相談は
 http://www.hariat.co.jp/ksg/


    < 最近行った講演会 >

 2023年8月 朝来市教職員組合・養父市教職員組合主催
 「自信とやる気を引き出すプラスの問いかけ」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5141850/

 2023年7月 島根県奥出雲町立布勢小学校
 オンライン講演「自信と意欲を引き出すプラスの問いかけ」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5140240/

 2023年7月 御津子育てつどいの広場
 「子どもを幸せに伸ばす10の秘訣」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5139734/

 2023年5月 神戸市立幼稚園PTA連合会
 「子どもを幸せに伸ばす10の秘訣」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5136150/

 2022年3月 ひめじ若者サポートステーション自立就職支援セミナー
 「無業状態の我が子の自己肯定感を高める7つの方法」 
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5131238/

 2023年2月 宮城県大崎市立古川第一小学校
 オンライン講演「自信と意欲を引き出すプラスの問いかけ』
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5129613/

 2023年1月 徳島県立人権教育啓発推進センター主催講演会
 「子どもの自己肯定感を高める7つの方法」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5128247/

 2022年12月 舞鶴市立加佐中学校区PTA教育講演会
 「自信と意欲を引き出すプラスの問いかけ」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5124631/

 2022年11月 福岡県PTA連合会南筑後ブロック研修会
 「自信とやる気を引き出すプラスの問いかけ」
 https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5124364/

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

長谷川満
専門家

長谷川満(家庭教師)

家庭教師システム学院

発達障がいや不登校の子の意欲を引き出すには自己肯定感を高める必要があります。その子のありのままを受容し、信頼関係を築き、成功体験と褒め言葉で自信と意欲を引き出します。

長谷川満プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

子どもの自信とやる気を引き出す教育のプロ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ神戸
  3. 兵庫のスクール・習い事
  4. 兵庫の個別指導・家庭教師
  5. 長谷川満
  6. コラム一覧
  7. 東京都港区立芝浦小学校での講演会「子どもの自信と意欲を引き出すプラスの問いかけ」

長谷川満プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼