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長谷川満

子どもの自信とやる気を引き出す教育のプロ

長谷川満(はせがわみつる) / 家庭教師

家庭教師システム学院

コラム

兵庫県豊岡市出石町での講演会「子どもを幸せに伸ばす10の秘訣」

2019年11月29日 公開 / 2019年12月6日更新

テーマ:教育・人権講演会

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

 11月24日(日)は午後から出石多目的ホールで出石町青少年健全育成推進大会の講演会がありました。
 聞いてくださるのは出石町内の幼小中学校の保護者の方々と地域の方々約150名です。
 テーマは「子どもを幸せに伸ばす10の秘訣」。





 これは今から4年ほど前のことです。大阪のある小学校に講演に行った時、一人のお母さんからこんな相談を受けました。

 「小学校1年生の男の子なんですけど、私がスキンシップを取ろうとしたり、ハグしようとするととても嫌がって逃げ回るんです。どうしてなんでしょうか?そんな場合はどうしたらいいですか?」

 そうですか・・
 ふつうそのくらいの年齢ですとまだまだハグしてもらえるのは嬉しいものですけどね・・。
 ところでご主人との夫婦仲はどうですか?(こういうことって意外と夫婦関係の反映だったりするんです。それでこんなふうに尋ねました。)

 「別に悪くありません」

 そうですか・・。では、ご自身のお父さんお母さんとの仲は?(自分の親との関係もこういう形で子どもに出ることがあります。)

 「母とはうまくいってますし、父とも最近はうまくいってます。」

 なるほど・・。
 ご主人ともうまくいってるし、お父さんお母さんともうまくいってる・・。
 では、ご主人のご両親とはどうですか?

 「おつきあいしていません。」

 よく聞いてみると、ご主人のご実家とは絶縁状態でこの方がお付き合いを拒絶されているとのことでした。

 そうでしたか。
 子どもさんはあなたからの接触を拒絶されているし、あなたも義理のご両親からの接触を拒絶されている。
 そっくりの構図ですね。
 あなたが子どもさんからスキンシップを拒絶されてとても寂しい思いをされて悩まれているように、ご主人のご両親も接触を断たれて寂しい思いをされ、そのことで悩まれているんじゃないでしょうか。
 それをその子が身を以て教えてくれてくれているんじゃないでしょうか。
 この二つの問題はリンクしあっていて、あなたが義理のご両親を許してあげて、また仲良くお付き合いされるようになれば、子どもさんも素直になってスキンシップを嫌がらないようになるかもしれませんね。

 そうお話しすると、その方はハッと気づかれたような顔をしておられました。





 子どもに問題が起きますと親は子どもを変えよう変えようとしますが、本当は自分の心のありようや物の考え方、価値観、または夫婦関係や自分の両親への思い、お姑さんとの関係、そんなものを今一度見直すことで子どもの問題が自然に解決していくことがあります。

 どうぞ、皆さん、子どもさんに何か問題が起こったときは、あせって子どもを変えようとするのではなく、自分のありようを一度静かに振り返ってみて下さい。



 
 
 そのあと「親学10か条」の資料をもとに具体例やエピソード、ドラえもんの「のび太の結婚前夜」のお話、曲「手紙~親愛なる子どもたちへ~」を聞いてもらいながら『どうすれば子どもを幸せに伸ばせるか』についてお話ししました。








 2、ありのままを愛する(そのままのあなたが大好き)

 ありのままを愛するとは一言で言うと「子どもを変えようとしない」ということです。
 
 みなさん、子どもがゲームやスマホばっかりしてちっとも勉強しないといったお悩みがある方、ちょっと手を挙げてください。(多数の手が上がる)
 
 今からお話しするのはそんな中学生男子のお話です。


 その子は中3の6月から僕が教え始めた男の子なんですが、ゲーム漬けで学校から帰ってきたら寝るまでずーっとゲームをする子でして、宿題はしない、学力も中1の内容がよくわかってないような状態でした。

 僕はとりあえずその子と信頼関係を結ぶことが先だと考えて、その子が好きなゲームの話をしたり、その子の良いところを褒めたりしながら少しづつ信頼関係を築いていきました。指導を始めて3ヶ月を過ぎると素直に心の悩みも打ち明けてくれるようになりました。

 ある日彼が「ゲームをしているとお母さんが嫌な顔するのがイヤだ。」というので帰り際にお母さんに「この子がゲームを始めたら申し訳ないですけど部屋から出て行ってもらえませんか」とお願いしました。

 とても非常識なお願いなのですがその子のお母さんは私を信頼して、言うようにしてしてくださいました。

 そうなると彼はゲームをやりたい放題できるようになって、なんと2学期の中間テストで始めて数学で0点を取ってしまいました。

 テストが返ってきて彼は僕に「先生、やっぱりゲームばっかりしてたらあかんわ。ボク、0点なんか取ったことなかったもん。」と言って、それからは少し受験生の自覚を持って勉強するようになりました。言うことも今までと違ってきました。

 「先生、ボク、勉強しようと思うんやけど、ゲームがあったらどうしてもそっちに行ってしまうねん。」

 「そうか。先生も一緒やで。ゲームがあったらゲームの方に行ってしまうわ。むかし先生が教えていた子でゲームがあったら勉強できない言うてゲーム機もソフトも全部売った子いたよ。」

 「へー、その子勇気あるなあ・・」

 そんな会話が何度も交わされて、それでもその子は受験1週間前はゲームを絶って勉強をして私立高校に合格しました。

 そして合格した次の日に彼は僕にこう言ったのです。

 「先生、ボク、ゲーム売って勉強するわ。勉強して海上保安官になりたいねん。」

 その後、ゲームを売って高校に入ってからは本当に一所懸命勉強して、どんどん成績も伸びてクラスで4番になり、3年生の2学期には高校から大学の指定校推薦までもらえるような生徒になりました。





 どんな子にも良くなりたい、向上したいという自己成長力が宿っています。
 それはゲーム漬けの子であろうと不登校の生徒であろうと、みんな同じです。

 その子の自己成長力を信じて、親が焦って子どもを変えようとしない。
 なぜならその子が自分で気がついて、自分の力で変えていけるからです。

 それを信じるのは大変難しいことです。
 覚悟と勇気がいることです。

 しかし、どんな時も
 「あなたは大丈夫。あなたは素晴らしい。あなたには力がある。」
 と根拠なく信頼してくれる人がいてくれたら、
 それがどれだけその子の力となることでしょう。
 勇気となることでしょう。

ただし、一つだけコツがあるのです。それは「あたたかくて信頼し合える関係」を作って信じて待つということです。ただ放っておくのではありません。子どもに対して良い関わりを続けながら待つのです。そうすると子どもの内なる自己成長力が働いて、子どもは自分の力で良くなっていくのです。
 

 そのようにお話ししました。


 講演の終わりに熊木杏里さんの「誕生日」の曲に乗せてお一人お一人それぞれ違う100種類の詩をプレゼントしました。

 皆さん大変熱心に聞いてくださいました。
 ありがとうございます。
 またお会いできる日を楽しみにしております。
 



 
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ブログ「長谷川満の親学講座」
2019-12-05