第5回無為塾のテーマは「40歳からは、役割を脱いで自分らしく」7月12日(日)
ある小学校4年生の子が新しいゲーム機が出たとのことで両親に「みんな持っているので買って欲しい」と言ってきました。
ゲームばっかりして勉強をしなくなるのも困るし・・。
かといって友達との会話には入れないのも可哀想な気がするし・・。
ご両親は悩まれて同居のおじいちゃん、おばあちゃんに相談されます。
そうすると「そういう問題はうちの仏様に聞くといいよ」と
仏壇に手を合わせて仏様の答えを聞きなさいと言われた。
そこでご両親はお子さんと一緒に仏壇の前に座られて、
手を合わせてじーっと仏様の答えを聞くことにされたんですね。
まあ、仏様の声を聞くいうても、そんなもの何も聞こえてきません。
それでも3人で手を合わせてじーっとしておられました。
ずーっと黙ってるわけにいかないのでお母さんがお子さんに聞かれました。
「仏様、なんておっしゃったの?」
するとなんとそのお子さんが
「買わない方がいいって」
てっきり「買っていいよ」というのかと思ったら逆を言ったんでびっくりされました。
「そうなんや。でも、そのゲーム機欲しいんやろ?
もう一回お願いしたら買ってもいいよっておっしゃるかもしれへんよ。」
といつになく優しい言葉を言われた。
そしてもう一度仏様に聞いてみることになりました。
すると今度は子どもが言うには
「ちゃんと勉強もするんやったら買ってもいいよ、て言ってくれた。」
「そうか。良かったなあ。ほんなら買おう!でも仏様との約束をちゃんと守らなあかんよ。」
「うん。守る。ちゃんと勉強もする。」
ということで一件落着されました。
私この話を聞いて、昔の人はこんなふうにして仏壇に相談されたり、悩みを打ち明けたりされていたんやなあと思いました。
「仏様に聞く。ご先祖様に聞く。」
そうすると一番最初には正しい答えが聞こえてきます。
この場合の正しい答えというのは「買わない方がいい」てことです。
でもね、仏様の答えは正しいだけじゃない。
優しさも兼ね備えておられるんですね。慈悲の心をお持ちですから。
だから仏壇の前に座ったらみんな優しい心になるんですね。
それで「もう1回お願いしたら買ってもいいよっておっしゃるかもしれへんよ。」ていうお母さんの言葉になった。
これはもう仏様の声なんですね。お子さんにとって。
そうするとそのお子さん
「ちゃんと勉強するんやったら買ってもいいよ。」と
みんなが幸せになる答えが返ってきたんやね。
さすが仏様です。
仏様は正しいだけじゃない。
慈悲深いお優しい答えを出してくださる。
仏様は優しいだけじゃない。
最後にはみんなが幸せになる答えを教えてくださる。
こういうふうに何でも自分たちだけの考えで教育しようとせずに仏様やご先祖様のお力もお借りして子どもを育てていく、てことを昔の人はされていたんだなあと感心しました。
では、現代に生きる私たちはどうにしたらこの昔の人の知恵を生かしていけるでしょうか。
皆さんのお家の近くに神社はあるでしょうか。
お地蔵さんはいらっしゃるでしょうか。
もし、どちらかがあるようでしたら何か迷うことがあれば親子でお参りして答えを聞きに行ったらどうでしょう。
その時、大人より子どもの方が神様やお地蔵様の声がよく聞こえますので、
「神様はなんておっしゃってるの?」
と子どもに尋ねてください。
子どもが「ゲーム買ってもらいなさい」と言ったら絶対口答えしたらいけません。
「そうか。わかった。じゃあ、他に何か言ってなかった?」と聞き返して下さい。
「他には何も言ってない」と言ったら、もう一度聞いてみようかと再度手を合わせて下さい。
そうしたら「ちゃんと勉強もするんやったらいいよ」て答えてくれるかもしれません。
そこで「そうか。それが神様の答えなんやわ。じゃあ買おうね。」
と子どもの意思を尊重してあげるようにしたらいいんじゃないでしょうか。


