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コラム
教育で一番大切なのは「信じる、待つ、聞く」
2019年9月6日 公開 / 2021年2月9日更新
9月6日(金)は加古川市立尾上幼稚園で講演会でした。
演題は「子どもからの3つのプレゼント」。
聞いてくださるのは保護者の方と触れ合い保育のお母さん方約80名です。
最初に詩「しあわせになるれんしゅう」を紹介しました。
そのあと親学10か条の資料をもとに子育てについてお話ししました。
最後に「子どもからの3つのプレゼント」のお話しをしました。
子どもは生まれるときに親に3つのプレゼントを持って生まれて来ます。
1つ目は「愛する喜び」。
2つ目は「愛される喜び」。
3つ目は「愛する者どうしが共に暮らす喜び」。
3つ目の「愛する者どうしが共に暮らす喜び」ではこのようにお話ししました。
皆さん、結婚される方に「どうぞお幸せに!」ておっしゃいますよね。
どうしてそう言うんでしょうか?
それはこれから愛する者どうしが共に暮らすからです。
皆さんはもうすでに愛するお子さんと共にお暮らしです。
幸せはなるものではなくて気づくもの
大切なのはこれから幸せになることではなく、
もうすでに幸せであったと気づくことなんじゃないでしょうか。
そのようにお話ししました。
講演の終わりにユーミンの「やさしさに包まれたなら」に乗せてお一人お一人それぞれ違う80種類の詩をプレゼントしました。
皆さん、熱心に聞いて下さいました。
ありがとうございました。
またお会いできる日を楽しみにしております。
<追記>
講演後、園長室でPTA会長さんとお話しした際に「子育てって力を抜くことが大切なんだと感じました」と仰っていました。本当にその通りで、ちゃんと伝わっていたんだと嬉しく思いました。
教育というと何か子どもの将来のために良いことをするように思われがちですが、実は全く逆で、教育というのはできる限り手出し、口出しが少ない方がいいんだと僕は考えています。
不登校にしても、一番いい解決は親が何も言わないで、子どもが自分で「学校に行く!」と覚悟を決めて行くようになることだと思っています。子ども自身が自分の力で乗り越える。それが一番その子の力になります。
親が何かしなければ、学校が何かしなければと「何かをする」ことが教育ではなく、その子の可能性や前向きな意欲を『信じる』、その子の自己成長力を信頼して『待つ』、その子の気持ちを理解し尊重するためにその子の気持ちを『聞く』。
『信じる、待つ、聞く』というのは教育において一番大切なことであり、一番難しいことなんだと思います。一番難しいからこそ子育ては自分育てなんだと思います。
< リンク >
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