関西初! 納骨室に水が入らないお墓 (6)特許/商標登録出願墓石

能島孝志

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テーマ:防水構造を備えたお墓・墓石

以下のコラムからの続きです。
最初からご覧になってください。

(1)実は墓石の中は水浸し!?
(2)「こんなもの?」それで良いのか?
(3)富山の宮崎様とのご縁
(4)従来の墓石より格段に優れた強度
(5)お墓も「水入らず」?


水が入る以外に、クモやハチなど虫が巣をつくる

今回、おつくりさせて頂いた富士山万歳様のお墓は、
いかにすれば水が入らないかを主眼において設計いたしました。

しかし、その後に多くのお客様とお話をしていくうちに、
「水が入らないというだけではなく、耐久性や耐震性など、
あらゆる面での安心や信頼に繋がる」とのお言葉を頂いたのです。


正直申し上げると、予想以上の嬉しい反響でした。


お墓の中にできた蜂の巣

また、従来からの関西方面を含む多くの墓石の構造は、
水が入るだけではなく、クモやハチなどが巣を作ったり、
ムカデやゲジゲジ、さらにはヘビがいたお墓もあると聞きます。

水が入る隙間から、さまざまな生き物も浸入するのです。
セメントやコーキング剤で目地止めをしますが永久ではありません。


しかし、これらの事実を知っている消費者はほとんどいません。


新しくお墓を建てて、はじめてお骨を納める時には、
カロート(納骨室)の中はきれいな状態なので分かりません。


関西のお墓は全て水が入る

その後にお亡くなりになられた人の納骨時に気が付く人もいますが、
納骨式の際にカロートの中を覗き込む人はそういませんので、
結局はカロート内の状態は知らないままというケースがほとんどです。


特許・商標登録出願墓石

カロート(納骨室)は大切な人のお骨が眠る場所です。
生きている私たちの家に例えると寝室と同じです。

そう考えると、快適な場所にしてあげるべきだと思いますし、
お墓の中のご先祖様だけではなく、ご家族の方も安心でしょう。

こうして、水や虫がカロート内に入らない新しい構造の墓石を、
墓地の広さや形状、墓石の形に合わせ改良を重ねてまいりました。

墓地の広さによって出来る構造と出来ない構造がありますし、
和型の墓石と洋型の墓石とでも構造が違ってくるからです。

そして、現状ではこれ以上ないというところまでの仕様に到達し、
水の入らないお墓の完成形として発表することを決意しました。

しかし、正式に発表するからには、この仕様の良さをきちんと立証し、
お客様に覚えて頂けるようなネーミングも考える必要があります。


防水構造を備えたお墓「信頼棺™」

いろいろと考えた結果、お客様が不安を感じることなく、
信頼できるお墓をお届けしたいという強い想いから、
防水構造を備えたお墓「信頼棺™」(しんらいかん)として、
2016年6月に商標登録出願(№2016-064118)をいたしました。

それに先行して、水が入らない墓石の完成形になったのを機に、
2016年2月に特許出願(№2016-025944)もさせて頂きました。


利益目的だけの特許出願ではありません

特許出願と言うと、利益優先のように捉えられがちですが、
今回の目的は決してそれだけが理由ではありません。

もちろん、当社も会社ですから適正な利益は必要です。
しかし、それ以上に特許出願の大きな目的があるのです。

今回の新しい構造で墓石をつくるには、優れた加工技術と、
墓地での丁寧な施工、もちろん基礎工事の工法も影響してきます。


外から見えている部分だけを真似ても簡単には出来ません。


ただ、お恥ずかしい話になりますが、私たち墓石業界は、
デザインやアイデアなど知的財産のパクリは日常茶飯事なのです。

他家の墓所に勝手に入り込み、メジャーで墓石の各部を測り、
それを元に図面を書き起こして、自社のお客様に提案するなど、
極めて低レベルのデザイン盗用がごく当たり前に行われています。

当社は、このような行為をしたことはありませんが、
逆に墓石のデザインを盗まれたことは数えきれないほどあります。

かつて、当社と同じく墓石のデザイン盗用被害に遭われている、
他府県の同業者様に相談したところ、「デザインを盗まれるということは、
それだけ魅力的なお墓をつくっているという証だから放っておきなさい。
そんな良識のかけらもない業者を相手に訴訟をする時間があるのならば、
お客様のために時間を使いなさい」とたしなめられたことがあります。


<参考ブログ>
これでいいのか!?墓石業界!(3)デザイン盗用なんて当たり前


しかし、仮に、今回の新構造の墓石を中途半端に真似をされたりすると、
そのしわ寄せは、実際にお墓を建てたお客様に行ってしまいます。

うわべの形だけを真似られて、機能的な部分は全くダメ!
と言った偽物がまかり通ることだけは絶対に避けたいのです。

つまり、今回の特許出願は、自社の利益を守ることもさながら、
お客様の利益も同時にお守りするためのものでもあります。

墓石のデザインの盗用とは訳が違うのです。


             ~つづく~


◼防水構造を備えたお墓「信頼棺™」についてのお問い合わせはコチラまで
 http://www.daiichisekizai.com/

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