コラム
お墓は要る!要らない?(6)『先祖の話』解説講演会③肉体と魂の行き場所
2015年3月23日 公開 / 2017年1月31日更新
(1)近年における葬送の変化
(2)「生と死の尊厳」の回復
(3)『先祖の話』解説講演会開催
(4)『先祖の話』解説講演会①人は死んでも生きている?
(5)『先祖の話』解説講演会②お墓ってなんだろう?
〜上記のコラムからの続きです〜
以下は、2014年9月23日(火・祝)に神戸国際会館で行われました、
小畠宏允氏による、『先祖の話』解説講演会の内容を解説したものです。
肉体と魂の行き場所
「肉体」と「霊」は別々ですよね。
肉体は死ぬと動かなくなりますが霊は動くのです。
では、「霊」と「お骨」の関係を、どう考えていたのでしょう?
この二つの関係を哲学的に解説したのが中国であり、
約2500年前に孔子が編纂した「礼記(らいき)」に書かれています。
礼記は、先祖祭祀の神事とルールが書かれたもので、
仏教伝来の538年よりも前の513年に日本に入ってきたのです。
その礼記の中に「魂魄(こんぱく)」という言葉があります。
「魂」の文字の「鬼」は中国語で人が死んだ状態、「云」は雲の意味です。
「魂(たましい)」とは精神(人間の体内のエネルギー)を支える気であり、
陽に属し天に帰るとされ、魂は軽く中国では天まで行くとされています。
天は魂の故郷なのです。
魂は天からやって来て、肉体の寿命が尽きたらまた天に帰る。
実は、日本では「魂」は天まで昇りません。
このことについては、のちほどお話しさせて頂きます。
次に「魄(はく)」とは、肉体を支える気であり、
陰に属して地に帰るとされ、肉体は重く大地に還るとされています。
この「魄」とはいったいなんでしょう?
「魄」の文字の「白」がヒントです。
人が死んで白くなるもの、それは白骨です。
そう、お骨は大地に帰してあげましょうということなのです。
それは、人はみんな大地のものを食べて生きてきたから、
人の体はすべて大地の恵みでできているからなのです。
礼記には、海にまくとは説かれていませんでした。
その遺骨を大地に還す場所を「お墓」というのです。
~つづく~
■『墓石大賞』受賞・5度の実績!
1級お墓ディレクター・能島孝志がご提案する
震度7に対応した“こだわりのお墓づくり”はコチラまで
http://www.daiichisekizai.com/
関連するコラム
- お墓は要る!要らない?(3)『先祖の話』解説講演会開催 2015-02-17
- お墓は要る!要らない?(14)『先祖の話』解説講演会⑪ご先祖様の特性=役割・働き 2015-08-09
- お墓は要る!要らない?(5)『先祖の話』解説講演会②お墓ってなんだろう? 2015-03-21
- お墓は要る!要らない?(10)『先祖の話』解説講演会⑦お正月とお盆 2015-06-04
- お墓は要る!要らない?(1)近年における葬送の変化 2015-02-08
コラムのテーマ一覧
- お墓・墓石の選び方
- 墓じまい
- 合祀散骨・合葬墓
- お墓・墓石の彫刻模様
- お墓ディレクター
- お墓物語
- 記念碑
- お墓のトラブル
- 防水構造を備えたお墓・墓石
- お墓の知識
- お墓を建てる
- お墓の費用
- 墓石の彫刻
- お墓のデザイン・型
- 石材店の選び方
- お墓の開眼法要
- 墓地の地鎮祭
- 先祖供養
- 中国産墓石
- お墓エピソード
- 豆知識
- イベント
- つぶやき
- 無料セミナー
- お墓と法律
- お墓のリフォーム
- お墓の引越し(改葬移転)
- お墓の地震対策
- 永代供養墓
- オリジナルデザイン永代供養墓
- 和のデザイン墓石
- デザイン墓石
- お客様の声
- スタッフブログ
- 日本の銘石
- メディア情報
- お墓の費用
- お墓の相談会
- 第一石材最新ニュース
- 供養
- 墓地・霊園
- お墓・墓石
カテゴリから記事を探す
能島孝志プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
相談は全て無料!しつこい売り込みや電話営業は一切いたしません。安心してお問い合わせください。
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。
能島孝志のソーシャルメディア