手直し工程について

熊田茂雄

熊田茂雄

テーマ:工場管理

 製造工程の中には、ときおり手直し工程(Rework process)といわれる作業工程があります。今回は、この手直し工程についてコメントします。

 手直し工程(Rework process)は、製品が設計や仕様に適合するように修正する重要なプロセスであり、通常は製品が顧客に出荷される前に実施されます。手直しが必要な場合、その製品は一時的に「不適合製品」として分類され、適切な処理が行われるまで使用や出荷が禁止されます。

 手直し工程は、製品の品質を確保し、顧客の信頼を得るために不可欠なプロセスであると言われています。適切な手直しを行うことにより、企業はコストを削減し、効率的な生産を維持することができることになります。

 このように、手直し工程は、品質管理(工程管理)の一環として実施されるものであり、通常工程と同様にQC工程表やPFMEAの対象として計画・検討され、管理されるべき対象の工程です。

 たとえば手直し作業の資格認定制度の導入や、手直し品の十分な品質評価・信頼性評価を行っておくことがそれにあたります。

 実際の手直し工程には、下記のようなものがあります。
 ①一時的に外観不良としてカウントされるもので、その後手直しにより良品化されるもの。
  Ex.印刷工程の不具合(ふき取り可能なもの)、過剰についた各種塗布剤・接着剤、充填剤の表面のみの小さな泡 等
 ②工程管理を厳密に行っても、ある一定の割合で発生する手直し可能な不良内容のもの。
  Ex.はんだ付け工程でのはんだ量不足品 等

【手直しのプロセス】
 ①リスク分析
  手直しを行う前に、手直し工程におけるリスクを評価することが重要です。リスク分析を行うことで、手直しが製品の品質や安全性に与える影響を事前に把握できます。

 ②手直しの実施
  手直し作業は、製品が要求事項に適合するように修正されることが求められます。手直しの方法や手順は、顧客からの要求に基づいて決定されることが多いです。

 ③記録とトレーサビリティ
  手直し作業の記録を保持し、どの製品が手直しされたかを明確にすることが求められます。これにより、品質管理が強化されます。

【参考】手直しと修理の違い
  手直しは、製品の要求事項に適合させるための処置を指し、修理は使用できる状態にするための処置を指します。手直しは、製品が設計通りに作られなかった場合に行われる修正作業であり、修理は故障した製品を再び使用可能にするための作業です。

(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/reworkprocess

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熊田茂雄
専門家

熊田茂雄(生産技術コンサルタント)

PEC-KUMATA 生産技術コンサルタント

工程設計や工場管理に40年以上従事した現場経験をもとに、生産技術コンサルティングを提供。品質改善や生産性向上などQCD課題の改善策とあわせて、先端技術や異分野を取り入れた技術方向性もアドバイスします。

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