第15回 次世代ものづくり基盤技術産業展 出展へのご案内
先日(5月21日)、金型展名古屋2026他(5月20日、21日、22日 ポートメッセ名古屋にて開催)に参加したので、その状況についてコメントします。
展示品の中で、生産技術コンサルタントとして、また、現在実施している展示会のテクニカルアドバイザーの目的に対し、参考となりそうなものについて列挙します。(順不同)
①ギガキャスト
ギガキャストは、Al合金ダイカスト製の複雑な形状の大型部品を一体成形する鋳造技術です。 従来は数十~100点前後に及ぶ部品を一体成形できるため、製造工程や部品点数を大幅に減らすことができ、EVのコスト削減に寄与するとされています。展示としてはさすがにギガキャストしたものや金型を展示することはできない為、写真表示によるもので、大きさの感覚を把握できるというものでしたが、ダイカスト350t~9000tクラスの金型製作、計測技術、メンテナンス技術を保有しているという点でアピール要素満載の展示であった。
②平角銅線加工
平角銅線を加工し、EVのモータステータの巻線部分に挿入する形までを成形加工する工程に関する展示である。供給された平角銅線を定尺にカットすると同時に先端(両端)の皮膜剥離を実施し、その後3回の折り曲げ加工を行い、必要な形に成形した後、次工程に送る形とするまで全自動でおこなう機械の動きがビデオ展示されていました。
③スウェージング加工
スウェージング加工(Swaging)とは、金属材料を圧縮成形させる鍛造加工方法の一種で、回転冷間鍛造加工とも呼ばれています。丸棒や円管状の材料の一部分を周りから連続的に叩きながら外径を縮めていったり、また勾配をつけたり、先を細くしたりして、形を変えていく加工法です。
④ローラベアリング式金型用ガイド
プレス金型等の直動ガイドに使われるベアリングをボールからローラ(円周上六面に配置)に変更することによって、高剛性化(2倍以上)、高精度化(繰り返し精度3倍以上)、低振動化(1/20以下)するというもの、ガイドの価格は高くなりますが、それなりのメリットを追求する場合には、魅力ある提案であると思われた。
⑤WPC処理とPIP処理
WPC処理(Wide Peening Cleaning ; 幅広く打ちつけ清掃する技術)については以前から情報がありましたが、金属製品の表面に、目的に応じた材質の微粒子を圧縮性の気体に混合して高速衝突させるという表面改質技術のことでした。
一方、今回新たに確認できたPIP処理(Powder Impact Plating;粉末をぶつけてメッキする技術)はWPC処理の応用によって開発された+αの表面改質技術です。
使用するメディア(=投射材)によって異なる特性を持つ酸化被膜を製品表面に形成することで、「耐熱性」「耐食性」「凝着防止」「摺動性」等の効果付与が可能となる表面改質技術であるということです。
(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/intermoldnagoya2026


