応力腐食割れについて

熊田茂雄

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テーマ:材料技術

 応力腐食割れ(Stress Corrosion Cracking,SCC)とは、金属材料に発生する経年損傷の一種です。応力腐食割れ(SCC)は、金属材料が引張応力と特定の腐食環境の影響を受けて亀裂が発生する現象です。(以下、大半がネット情報をまとめたものです。)

【定義とメカニズム】
 応力腐食割れとは、金属材料が引張応力と腐食環境の両方を受けることで、亀裂が発生し、進展する現象を指します。特に、ステンレス鋼やアルミニウム合金などの耐食性材料でも発生することがあります。応力腐食割れは、以下の3つの要因が重なったときに発生します。
 ①材料的因子
  特定の金属(例:オーステナイト系ステンレス鋼)は、応力腐食割れに対して感受性が高いです。
 ②環境因子
  塩化物イオンや酸性溶液など、腐食性の強い環境が亀裂の進展を助長します。
 ③力学的因子
  使用時に加わる引張応力や、加工や溶接によって生じる残留応力が影響します。

【特徴】
 ①見えにくい亀裂
  応力腐食割れは、外見からは亀裂が見えにくく、予兆なしに破断することが多いです。
 ②進展の遅さ
  割れの進展には年単位の潜伏期間があり、長期間にわたって進行することがあります。
 ③特定の条件下での発生
  応力腐食割れは、特定の材料と環境の組み合わせにおいて、ある水準以上の引張応力が継続的に存在する場合に限られます。

【対策】
 ①材料選定
  応力腐食割れに対して感受性の低い材料を選定することが重要です。
 ②環境管理
  腐食環境を避けるか、腐食を抑制するための対策を講じることが必要です。
 ③応力管理
  機械加工や溶接時に発生する残留応力を最小限に抑えることが求められます。

 応力腐食割れは、特にインフラや重要な機器において重大な問題を引き起こす可能性があるため、適切な対策が必要となります。

(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/stresscorrosioncracking

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熊田茂雄
専門家

熊田茂雄(生産技術コンサルタント)

PEC-KUMATA 生産技術コンサルタント

工程設計や工場管理に40年以上従事した現場経験をもとに、生産技術コンサルティングを提供。品質改善や生産性向上などQCD課題の改善策とあわせて、先端技術や異分野を取り入れた技術方向性もアドバイスします。

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