除電ブローについて

熊田茂雄

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テーマ:組立加工技術

 今回は、異物対策の一環として使用されている除電ブロー(Anti-static blower)についてコメントします。除電ブローとは、イオナイザーで生成したイオンを気流に乗せて対象物に吹き付け、静電気を除去する方法です。

 除電ブローは、製造現場やクリーンルームなどで広く活用されており、静電気によるトラブルを未然に防ぐための重要な静電気対策手段となっています。

【除電ブローの仕組み】
  除電ブローは、静電気を帯びた物体の電荷を中和するために、イオンを気流に乗せて吹き付ける技術です。イオナイザー(除電器)がプラス・マイナス両方のイオンを生成し、バーやノズル、ガンなどのアタッチメントから対象物に向けて送風します。これにより、物体表面の静電気が中和され、電位が安定します。

【除電ブローの種類】
①バータイプ除電ブロー
 長いバー状の装置からイオンを吹き付け、広い範囲の静電気を除去します。多くの場合、工場の圧縮空気を利用してイオンを遠くまで運びます。
②ファンタイプ除電ブロー
 内蔵ファンで気流を作り、イオンを対象物に届けます。圧縮空気を使わずに除電できるタイプもあります。
③ガンタイプ・ノズルタイプ
 手持ちで使用でき、ピンポイントでの除電やフィルム搬送などに適しています。

【除電ブローの効果】
①静電気による不良防止
 電子部品の誤動作や破損を防ぎ、製品の信頼性を向上させます。
②異物付着防止
 塵やホコリの付着を抑制し、製品表面の品質を保ちます。
③塗装不良防止
 塗料のムラや剥がれを防ぎ、均一な塗布を促進します。

 最後に除電ブローの注意点を述べると、除電ブローは、イオンの生成と送風によって静電気を除去するため、イオンバランスや風量の調整が重要となり、イオンバランスが崩れると、除電後の残留電圧が大きくなる場合があります。また、圧縮空気を使用する場合はエネルギー消費や騒音にも注意が必要となります。

(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/anti-staticblower

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熊田茂雄
専門家

熊田茂雄(生産技術コンサルタント)

PEC-KUMATA 生産技術コンサルタント

工程設計や工場管理に40年以上従事した現場経験をもとに、生産技術コンサルティングを提供。品質改善や生産性向上などQCD課題の改善策とあわせて、先端技術や異分野を取り入れた技術方向性もアドバイスします。

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