マイベストプロ富山
坪田聡

医学とコーチングから睡眠の質を高めるプロ

坪田聡(つぼたさとる) / 医師

雨晴クリニック

コラム

花粉症と睡眠:不眠と日中の眠気の原因・特徴・対策

2024年3月9日 公開 / 2024年3月10日更新

テーマ:季節ごとの睡眠

コラムカテゴリ:美容・健康

はじめに

春の訪れを告げる「花粉症」。くしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状はつらいだけでなく、睡眠にも影響を与えます。睡眠不足は日中の眠気や集中力低下を引き起こし、仕事や日常生活に支障をきたします。

本コラムでは、花粉症による不眠と日中の眠気の原因・特徴・対策について解説します。

花粉症による不眠

■原因

鼻づまりによる呼吸困難:鼻づまりによって十分な酸素を取り込めず、睡眠が浅くなったり、途中で目が覚めたりします。
目のかゆみ:かゆみや刺激によって目が覚め、眠りにつきにくくなります。
体調不良:倦怠感や頭痛などの体調不良は、睡眠の質を低下させます。
ストレス:花粉症によるストレスは、交感神経を優位にし、睡眠を妨げます。

■特徴

寝つきが悪い
夜中に何度も目覚める
睡眠が浅い
疲労感が残る

■対策

寝室の花粉対策:空気清浄機や花粉フィルターを活用し、花粉をできるだけ取り除きます。
寝具の洗濯:花粉を吸着しやすい寝具は、定期的に洗濯し、清潔に保ちます。
薬の服用:抗ヒスタミン薬や鼻炎薬は、鼻づまりや目のかゆみなどの症状を緩和し、睡眠の質を向上させます。
リラックスできる習慣:寝る前にぬるめのお風呂に入ったり、音楽を聴いたりして、心身をリラックスさせます。
規則正しい生活:毎日同じ時間に寝起きし、睡眠リズムを整えます。

花粉症による日中の眠気

■原因

睡眠不足:夜間の不眠によって睡眠時間が不足し、日中に眠気が襲ってきます。
抗ヒスタミン薬の副作用:抗ヒスタミン薬のなかには、眠気をもたらす副作用があるものがあります。
体調不良:花粉症による倦怠感や頭痛は、日中の眠気を誘発します。
ストレス:花粉症によるストレスは、集中力低下や疲労感を招き、眠気につながります。

■特徴

日中に集中力が低下する
突然眠気が襲ってくる
薬を飲むとしばらくして眠くなる

■対策

夜間の睡眠をしっかりとる
眠気を感じたら仮眠をとる(30分以内)
カフェインを摂取する
適度な運動をする
ストレスを解消する

まとめ

花粉症は、不眠や日中の眠気など、睡眠にさまざまな影響を与えます。これらの症状を改善するためには、寝室の花粉対策、薬の服用、規則正しい生活など、さまざまな対策を講じることが大切です。日中の眠気には、仮眠やカフェイン摂取など、適宜対策をとりましょう。

##########
日中ウトウトとしていると、認知症のリスクが高まることがあります。
雨晴クリニックでは 認知症予防外来 も開設しています。
「ちょっと心配だなあ」という方やご家族は、一度ご相談ください。

##########

この記事を書いたプロ

坪田聡

医学とコーチングから睡眠の質を高めるプロ

坪田聡(雨晴クリニック)

Share

関連するコラム

坪田聡プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
0766-44-8061

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

坪田聡

雨晴クリニック

担当坪田聡(つぼたさとる)

地図・アクセス

坪田聡プロのコンテンツ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ富山
  3. 富山の医療・病院
  4. 富山の心療内科・精神科
  5. 坪田聡
  6. コラム一覧
  7. 花粉症と睡眠:不眠と日中の眠気の原因・特徴・対策

© My Best Pro