中国商標権のライセンス料率
プロシード国際特許商標事務所の鈴木康介です。
中国商標権のライセンスの事例としてコカコーラの事例が知られています。
コカコーラ社は、子会社、分社、ライセンシー会社に、秘密の原料を提供します。提供された会社は、その原料に砂糖と水を加え、パッキングし販売します。
そこで、以下の項目で品質管理します。
1.ボトルの原料(砂糖、水)、PET(ポリエチレンテレフタラート)の製造工場の選択は、ライセンサーであるコカコーラ社の許可が必要です。
また、ボトルの原料は、コカコーラ社に送られ、化学検査が行われます。
これにより、原材料(コーラ、ボトル)の品質を担保しています。
2.ボトル製造機の型番と製造業者は、コカコーラ社の許可を受けなければなりません。
3.ボトル製造工場の製造環境はコカコーラの検査を経て、許可を受けなければなりません。
2,3によってボトル製造環境の品質を担保しています。
4.製造したボトルと瓶は、コカコーラ社に送られ、検査を経て、許可を受けなければなりません。
このように品質管理を行う条項を入れることで、北京や上海の都会だけでなく、貴州省や四川省の地方都市でもコカコーラを同じパッケージで同じ味で提供することが可能になり、ブランドイメージを守ることができるのだと思います。
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<参考>
○中国ライセンスマニュアル(ジェトロ)