中国市場での模倣問題

プロシード国際特許商標事務所の鈴木康介です。

中国市場では、日本の製品に似たものが多く出回ります。

例えば、これは、中国の地方都市のスーパーの棚です。
どこかで見たような製品がありませんか？




森永のおっとっと？


明治のキノコの山？


正解は、韓国のオリオン社の好多鱼と蘑古力です。

日本の製菓は美味しいですし、様々なアイデアが詰まっていて面白いものが多いです。

例えば、雪見だいふくなどは日本国内で周知なため不正競争防止法で保護されます。
しかし、海外では周知ではありません。

今回のケースでは、スーパーの棚をオリオン製品が占領していたため、
この地域では、「おっとっと」や、「キノコの山」よりも「好多鱼」や「蘑古力」のほうが
有名になっている可能性があります。

そして、今後、森永や明治がこの地域に進出した際に、
オリオンの製品を模倣したと勘違いされる可能性すらあります。

日本の製品は品質が良いというイメージがあると仮定しても、
必ずしも個々の日本製品が知名度があるわけではありません。

中国市場に進出を考えているならば、早めに進出し、
宣伝費をかけ、知名度を上げる活動も必要だと思います。

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