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小田原漂情

国語力に定評がある文京区の総合学習塾教師

小田原漂情(おだわらひょうじょう) / 学習塾塾長

有限会社 言問学舎

コラム

文章を書くこととは? 面白かった、だけで終わらせないために‐

2017年3月9日 公開 / 2017年4月18日更新

テーマ:国語

コラムカテゴリ:スクール・習い事

「面白かった」としか言わない

 先日、塾生のお母さんといろいろお話をしていて、「これは多くの保護者の方々に、お伝えするべきだ」と思い当たったことがありましたので、今日はそのことをお話しします。

 それは、「文章を書くことの効用」についてです。

 その日も話題になりましたが、お子さんが、何かの本や物語を読んだあと、「面白かった」「楽しかった」というだけで、「どこがどのように楽しかった」というような具体的な感想を、まったく口にしない。このような経験をお持ちの保護者の方が、多くいらっしゃるのではありませんか?

1990年代からすでに

 じつはこうしたことは、最近はじまったことではありません。今から25年ほども前、その頃私は出版社に勤めていて、多くの塾や高校の先生方と、お付き合いさせていただいておりました。その中のある先生が、「(小・中学生でなく)大学生が、感動した、とかすばらしいと思った、とか言うだけで、具体的な理由や勘どころを、まったく口にしない」と、教えて下さったのです。

 このことが、あるいは私がいま「国語の本質を教える塾」をやっている、遠因となっているのかもしれません。時代は流れ、2000年代(00年代)も後半になると、具体的に見どころ、勘どころに言及しないどころか、「読んだけど何も感じない」と言い切る子まで、散見するようになりました(この子たちは、①きっとほかに面白いことがある、②言葉や文を平板に読んでいて、言葉から何かを受けとめる力がない、のだと思われますが、今日はここまでにしておきます)。

ではどうすれば?

 さて、こうした子どもたちの現状は、保護者の方々にとっては「悩み」でもあることと思います。もちろんかんたんに解決できることではありませんが、「文章を書く」ことが、その有力な解決策になるというのが、今日のお話の本題です。

 「文章を書く」ということは、それ自体、頭や心の中にあることをみずから文字として形にし、それを分析・整理して、思考を練り上げるはたらきを持っています。「分析」という言葉を知らない低年齢の子どもでも、無意識にそれを行なうのです。

 もちろん、ただ「書きなさい」と言ったところで、「書けない」という返事が帰って来ることも、容易に想像できますね。ですから、ただ「書け」ではなく、子どもたちがみずから気づいて書くためのポイントを提示してあげ、さらに行く先を示してあげればいいのです。それでも書けない子には、はじめの数行は、実際の文案を言ってあげます。するとほとんどの子は、そのつづきなら、自分で書いてゆくものです。

 これが、言問学舎で提唱・実践している「音読と読解の講座」です。参加する子どもさんにとって、まったくむずかしいものではありません。そして2、3ヶ月のうちには、たいていの子は国語が好きになり、400~600字ていどの文章は、一人で書けるようになります(小3の後半以上)。

国語のアクティブラーニング

 最近目にしないことのない「アクティブラーニング」のうち、特にICT教具・教材を用いた内容のものは、多くの子どもたちの関心を集めやすい点で、人気のようです。しかし国語の領域でもまた、ご紹介したようなアクティブラーニングの方法があります。国語のこと、冒頭にお話ししたような「感想、関心」のあり方でお困りの保護者の方は、ぜひお子さんとご一緒に、言問学舎の体験授業にお出で下さい。これからの時代に求められる思考力・表現力を育てる道すじが、ご覧になれることと思います。3月18日・19日の「フリー体験学習会」もご活用下さい。

◇国語のフリー体験学習会&春期講習説明会のご案内はこちらから]]


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