冷えのチェックリスト〜漢方薬で良くなった症例
あなたの花粉症はどこから?チェックリストであなたの花粉症は何タイプかチェックしてみてください。
漢方薬には、「証」というものがあります。証とは、どんな症状があり、その症状ではどういった漢方薬を使うのか決める材料です。人それぞれ違った症状を持っていれば、使う漢方薬も違います。鍵と鍵穴のようにぴったり合うと漢方薬はよく効きます。チェックリストであなたの花粉症は何タイプかチェックしてみてください。
それが分かれば使う漢方薬も見えてきます。気になることがありましたら、薬剤師にご相談ください。
・胃がチャポチャポする
・水状の鼻水が出る
・喉がゼーゼーする
・むくみが気になる
「心下水毒タイプ」
漢方ではみぞおちあたりを「心下」と言います。「桂皮」「麻黄」が心下に溜まった水毒を和し、咳・鼻水を治します。
・貧血ぎみ
・倦怠感がある
・頭痛・頭が重い
・手足に冷えがある
「虚弱水毒タイプ」
体力が弱っている方に使う漢方です。「麻黄」「附子」が温めて発汗し冷えをとり、くしゃみ・咳を治します。
・上半身に汗をかきやすい
・のぼせやすい
・肩が凝る
・頭痛がある
「お疲れ水毒タイプ」
「柴胡」「黄芩」が体の解毒作用を高めて、水毒を溜めないようにします。
生薬の話 麻黄 〜 風邪に使う漢方薬 葛根湯
https://mbp-japan.com/shizuoka/mutsugoro/column/5148453/
2人に1人は花粉症と言われる時代ですが、耳鼻科に行くと色々な薬を処方してくれます。その中にはとても良く効く薬が沢山ありますが、残念なことに、眠気や口渇が強く現れてしまうことがあります。眠気の少ない薬もありますが、眠気を感じていない人でも集中力に欠けたり、やる気が出ないなどの「隠れ眠気」が現れているケースが実は結構あります。本人が気づかないため事故につながる場合もあります。
漢方はそういう心配がないので花粉症のコントロールに適していると思います。良く使われる小青竜湯の他に体質によっては葛根湯や香蘇散が効果的な場合もあります。
①40代のやや赤ら顔の女性は、花粉による鼻水、鼻づまりに悩み来局されました。肩こりのひどい方で葛根湯をこの季節服用しコントロールしています。
②同じく40代のすらっとした色白の女性はめまいで救急搬送されることがあり、めまいの治療で苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)を1年近く服用して治療しましたが、同時に長く患っていた花粉症も改善し、シーズン中にマスクをする程度でコトロールできるようになり体質改善に成功しました。
③50代の華奢な女性は、通常量の薬では眠気が強く、コントロール不良で相談にみえました。香蘇散を朝1回服用するようになり花粉症はもちろん、気分が晴れ、体が軽くなったと喜び、サプリメントの様な感覚で体調管理に愛用して頂いています。
女性は意外と自分のことを後回しにしてしまうことがありますが、主婦が寝込むとたちまち家事が滞ってしまいます。家族も心配します。自分の健康は家族の健康です。自分のメンテナンスもお忘れなく。
花粉症で大変な季節ですね。
https://mbp-japan.com/shizuoka/mutsugoro/column/5155936/
花粉症にも紫雲膏
https://mbp-japan.com/shizuoka/mutsugoro/column/5156169/
花粉症と漢方薬
https://mbp-japan.com/shizuoka/mutsugoro/column/5156493/
副鼻腔炎(蓄膿症)・後鼻漏と漢方薬(7つの症例)
https://mbp-japan.com/shizuoka/mutsugoro/column/5122658/