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谷津吉美プロは静岡新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

骨を刺激し、腕を大きく回す

谷津吉美

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テーマ:秘伝のツボ (東洋の知恵)



 液晶があるスマートスピーカーを購入してから、活用しています。「音楽をかけて」とお願いし、その後「15分のタイマーをかけて」とお願いし、踏み台昇降をやり始めました。液晶があると歌詞が表示されているので、テレビを観ているような感じで運動できます。私は下腹部が痛くなってしまうので長くはできませんが、お客さまには「一坪健康法」をおすすめしています。一坪健康法とは、薬剤師鈴木の師匠である田畑隆一郎先生のそのまた師匠の藤平健先生が提唱した健康法で縄跳びのことです。縄を持たずに手を充分に振りまわすエアー縄跳びの方がよいです。白血病の検査の結果が好転したり、ベーチェットの患者が発作が出なくなったそうです。ジャンプをすると、骨に衝撃がかかり、骨が作られやすくなります。最近の研究では、骨を作る骨芽細胞が出すオステオカルシンは、記憶力・筋力さらには生殖力まで若く保つ力があることがわかっています。もう少し簡単にできる運動に、立って(1日30回)でも座って(1日30回×3セット)でもいいので、かかとを浮かせ、衝撃がかかるようにストンと床にかかとを落とす、「かかと落とし」という運動があります。骨粗しょう症の予防・糖尿病予防にいいと言われています。
 骨にはビタミンDも必要で、肌に日光が当たると作られます。これからだんだん紫外線が強くなってきますが、少しの時間手だけでもUVケアをしないで日光が当たるようにしてください。ビタミンDは腎臓によって活性化され、カルシウムを体内に吸収させます。東洋医学では腎は骨を主ると言います。本当にその通りですよね。 足の裏のかかとには「失眠(しつみん)」というツボがあります。不眠の時に、熱さを感じるまでお灸をするのですが、逆に最初から熱く感じる時には、熱さを感じなくなるまでお灸をします。お灸が効果的ですが、ツボ押し棒で押してもいいでしょう。かかと落としで「失眠」も刺激されそうですね。
 骨に衝撃を与えるという点では、1日10分ガムをかむこともいいそうです。ガムは強すぎず、弱すぎず、ちょうど良い力になるそうなのです。半年前くらいに、下顎の歯の内側が腫れていることに気づきました。触ってみると、硬くて、これは何だろうとビックリしました。ずっと気にはなっていたのですが、歯医者さんで骨が増殖していると言われました。食いしばっていることが多いとなってしまうことがあるようです。ひどいと削る場合があるそうなので、それだけは避けたいと思いました。その後、髪の毛を洗う時に、食いしばっていることに気づきました。そういう時は「歯をつけない」と心の中で唱えています。パソコンの作業中などいつも食いしばってしまう方は、目につくところに「歯をはなす」というフセンを貼っておきます。フセンが目に入ったら、フーっと息を吐き、力を抜きます。そしてときどき、腕を大きく回してください。

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谷津吉美
専門家

谷津吉美(薬剤師)

有限会社むつごろう薬局

漢方医学を専門に23年。不妊症をはじめ各種女性の悩み・アレルギー・皮膚病・自律神経失調症などの症状に、深い知識で丁寧に対応。また静岡県立高校の進路指導講演会や不妊専門雑誌などで漢方薬を広めています。

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