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谷津吉美プロは静岡新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

身体を潤ほす白い液体、水―水毒

谷津吉美

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テーマ:漢方・健康の保ち方 ― 気・血・水の循環



 人体の1/3以上を占めると言われる水が、貯まるべきでない所にたまると病の因となります。目、皮膚、胃、心、肝、腎、関節と、ところを選びません。偏在する体液は水毒と呼ばれ、怪病は水を攻めろとも言われています。
水毒が外から見えるのはむくみだけで、めまい、耳鳴り、喘、咳、関節痛、神経痛、口渇、動悸、下痢、腹鳴、便秘、多尿、涙、ひどい汗もみな水毒です。また胃のあたりを叩いてバシャバシャと音のする振水音も明らかな水毒の症状です。
冷暖房のきいた部屋に安住して、汗はかかず、運動はせず、飲物、果物はとり放題の生活では水毒が生じない筈はありません。加えてストレスも水毒貯留に拍車をかけています。
水毒をためないコツは、温かい食物、飲物を心掛けて汗ばむこと。動いて、歩いて、働いて汗をかくこと、そして深い呼吸とゆったりとした気の持ち方です。
五苓散―汗出て、口渇、尿不利
苓桂朮甘湯―立ちくらみ、尿不利、のぼせ
真武湯―冷え、水っぽさ、めまい感、尿不利

呉茱萸湯―手足冷え、胃弱く、嘔吐、頭痛
茯苓飲―胃アトニー、嘔、嘔吐、食不振
六君子湯―胃弱、食進まず
茯苓沢瀉湯―嘔吐、渇、めまい、頭痛、訴えが多い

越婢加朮湯―むくみ、渇、尿不利
防巳黄耆湯―汗かき、水肥り、がま腹、尿不利

「生命活動を引っ張る気―病気」https://mbp-japan.com/shizuoka/mutsugoro/column/2218052/
体内を循環する赤い液体「血」―瘀血(おけつ)https://mbp-japan.com/shizuoka/mutsugoro/column/2218136/

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谷津吉美
専門家

谷津吉美(薬剤師)

有限会社むつごろう薬局

漢方医学を専門に23年。不妊症をはじめ各種女性の悩み・アレルギー・皮膚病・自律神経失調症などの症状に、深い知識で丁寧に対応。また静岡県立高校の進路指導講演会や不妊専門雑誌などで漢方薬を広めています。

谷津吉美プロは静岡新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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