【引き算コーチング】相談することをためらってしまうのは、なぜでしょうか?

山根浩二

山根浩二

テーマ:引き算コーチング

こんにちは、
サポートコーチ出雲の山根浩二です。

今日は、仕事の中での報告・連絡・相談、
いわゆる「報連相」について、
少し考えてみたいと思います。

これまで、
クライアントの方と
コーチングセッションをしていると、
仕事上の問題について話を聞いているうちに、
報連相ができていなかった、
ということが何度もありました。

もちろん、報連相という言葉は、
皆さんよくご存じだと思います。

報告、
連絡、
相談。

会社に勤めていれば、
何度も聞いたことがある言葉でしょう。

では、知っているはずなのに、
なぜできないことがあるのでしょうか?

例えば、仕事をしていて、ち
ょっと気になることがあったとします。

「これ、このまま進めて大丈夫なのかな」

「何かおかしい気がするけれど、
 自分では判断できない」

「このやり方で進めたら、
失敗するかもしれない」

そんなふうに、
何となく違和感を覚えたり、
判断に迷ったりする場面です。

本来であれば、
その時点で上司や先輩に
相談してみればいいわけです。

自分が持っている情報だけでは
判断できないのであれば、
もっと経験がある人や、
別の情報を持っている人に聞いてみる。

それは、ごく自然なことだと思います。

ところが、実際には、
そこで相談することをためらってしまう。

「今、忙しそうだから、
 話しかけない方がいいかな」

「こんなことを聞いたら、
 そんなこともわからないのかと
 思われるかもしれない」

「自分で考えてから相談しないと、
怒られるかもしれない」

そんなことを考えているうちに、
結局、相談しないまま仕事を進めてしまう。

そして、後になって問題が大きくなり、
失敗してしまったり、怒られたりする。

こういう話を、
私はクライアントの方から何度も聞いてきました。

相談しなかったことで、
何を避けようとしていたのでしょうか


ここで、少し考えてみたいのです。

相談しようと思ったとき、
頭の中にどんなことが浮かんでいたのでしょう。

おそらく、多くの場合、
あまり良いことではないと思います。

怒られるかもしれない。

嫌な顔をされるかもしれない。

忙しいのに時間を取らせるな、
と言われるかもしれない。

自分の能力が低いと思われるかもしれない。

つまり、
相談することによって起こるかもしれない、
マイナスの出来事を考えているわけです。

それで、相談するのをやめてしまう。


ただ、そのときに、
もう一つ考えておいた方がいいことがあります。

それは、”相談しなかった場合に、
どんなことが起こる可能性があるのか?
ということです。

相談しなければ、
その場では怒られずに済むかもしれません。

忙しい相手の時間を取らずに済むかもしれません。

でも、そのまま仕事を進めて、
後から大きな問題になったらどうでしょうか?

結局、失敗したことで怒られるかもしれません。

場合によっては、
自分だけではなく、
周りの人にも迷惑を
かけてしまうこともあるでしょう。

そう考えると、
相談することによる
マイナスばかりを考えて、
相談しなかった場合のマイナスを、
十分に考えていなかったのかもしれません。

もちろん、相談すれば必ずうまくいく、
というわけではありません。

相談した相手が忙しくて、
すぐに対応できないこともあるでしょう。

相談したからといって、
すべての責任を
相手に任せられるわけでもありません。

それでも、
自分一人では判断できないことを、
そのままにしておくよりは、
誰かと情報を共有しておいた方がいい場合が
あるのです。

相談することは、自分のためだけではない?

以前、
医療関係の専門職として働いているクライアントの方と、
仕事上の相談について話をしたことがありました。

忙しい職場で、わからないことがある。

本当は先輩に相談したい。

でも、先輩も忙しそうにしているので、
なかなか声をかけられない。

結局、自分で判断して進めてしまい、
後になって問題が大きくなってしまう。

そういう状況についての話でした。

確かに、
忙しそうにしている人に
声をかけるのは、
ためらうこともあると思います。

自分が声をかけることで、
相手の仕事を止めてしまうかもしれない。

そう考える気持ちも、
わからなくはありません。

ただ、私は、
そこで別の視点も持ってみてほしいと思うのです。

報連相は、
自分のためだけにするものなのでしょうか?

例えば、上司や先輩が、
部下や後輩の仕事の状況を
把握できていなかったとします。

何か問題が起きたときに、
上司は
「どうして、そんなことになっているんだ」
と思うかもしれません。

でも、
そもそも報告や相談を受けていなければ、
上司も状況を知ることができません。

知らないことについて、
適切な判断をしたり、
必要な指示を出したりするのは
難しいですよね。

そして、問題が大きくなった後で、
上司自身がさらに上の立場の人から、
「どうして把握していなかったんだ」
と問われることもあるでしょう。

つまり、
報連相をしなかったことで困るのは、
自分だけではないのです。

相談しておけば、先輩も状況を把握できる。

必要であれば、
その時点で助言や指示を出すこともできる。

あるいは、
すぐに答えが出なくても、
今どこまで進んでいて、
何に迷っているのかを
共有しておくことができます。

それだけでも、
状況は違ってくるのではないでしょうか?

だから私は、
クライアントの方に、こんな話をすることがあります。

報連相は、
自分を守るためだけではなく、
上司や先輩のためにもなるんですよ、と。

相手が忙しそうだから相談しない。

そう考えているのかもしれませんが、
相手にとっても、
後になって初めて問題を知らされるより、
早い段階で状況を知っておいた方が
助かることもあるはずです。

もちろん、緊急性や職場の状況によって、
声をかけるタイミングや伝え方を
考える必要はあります。

ただ、相談すること自体を遠慮してしまい、
必要な情報まで共有しないのは、
少しもったいないことだと思うのです。

自分に見えていないものを、
誰かが見ているかもしれない


もう一つ、私が大切だと思っていることがあります。

それは、人は自分に見えている範囲でしか、
物事を判断できないということです。

自分では十分に考えたつもりでも、
見落としていることがあるかもしれません。

経験が足りないために、
気づいていないこともあるでしょう。

あるいは、仕事が忙しくて、
精神的な余裕が
なくなっているのかもしれません。

そんなとき、
自分では気づけないことでも、
別の人から見れば気づけることがあります。

例えば、
自分の後ろ姿は、
自分ではなかなか見えませんよね。

でも、
後ろにいる人からは見えています。

それと似たようなことが、
仕事の中でも起こるのではないでしょうか。

自分からは見えない部分を、
他の人は見ているかもしれない。

自分が持っていない情報を、
他の人は持っているかもしれない。

自分には思いつかなかった方法を、
他の人なら知っているかもしれない。

そう考えると、
自分だけで判断しようとすることが、
必ずしも良いこととは限らないわけです。

もちろん、
自分で考えることは大切です。

何でも人に聞けばいい、
という話ではありません。

ただ、
自分の持っている情報だけでは
判断できないときや、
何か違和感があるときには、
そのことを誰かに伝えてみる。

その一つの行動が、
後から起こるかもしれない
失敗を防ぐことにつながる場合があります。

相談することを、もう少し自然に考えてみる 

引き算コーチングでは、
物事の捉え方や意味付けを
見直すことを大切にしています。

今回の報連相の話も、
そういうことなのだと思います。

「相談すると怒られるかもしれない」

そう考えること自体が、
間違っているわけではありません。

実際に、
そういう経験をしたことが
ある人もいるでしょう。

ただ、
それだけで相談するかどうかを決めてしまうと、
ほかの可能性が見えなくなってしまいます。

相談することで、
早めに問題に気づけるかもしれない。

上司や先輩から、
必要な情報をもらえるかもしれない。

自分では思いつかなかった方法を
教えてもらえるかもしれない。

そして、自分だけではなく、
周りの人も状況を
把握できるようになるかもしれない。

そういう可能性もあるわけです。

何か違和感がある。

自分だけでは判断できない。

このまま進めていいのか、少し不安がある。

そんなときには、
問題が大きくなってから報告するのではなく、
気づいた時点で相談してみる。

すぐに答えが出なくても、
まずは現状を伝えておく。

それだけでも、
仕事の進め方が変わることがあると思います。

報告・連絡・相談という言葉は、
昔からある、ごく当たり前の言葉です。

だからこそ、
つい「やって当然のこと」
として片づけてしまうのかもしれません。

でも、なぜ報連相をするのか。

何のために相談するのか。

そこを改めて考えてみると、
単なる会社のルールではなく、
失敗を防ぎ、より良い判断をするための
手段として見えてくるのではないでしょうか。

あなたにも、
相談しようと思いながら、
ためらってしまった経験はありませんか?

そのとき、頭の中では、
どんなことを考えていたのでしょうか?

そして、もし早めに相談していたら、
その後の展開は違っていたかもしれません。

相談することをためらってしまうのは、
なぜでしょうか?

その理由を少し考えてみることが、
仕事の進め方を変える
きっかけになるかもしれません。

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山根浩二
専門家

山根浩二(ビジネスコーチ)

サポートコーチ出雲

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山根浩二プロは山陰中央新報社が厳正なる審査をした登録専門家です

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