【引き算コーチング】変わらないことが、一番危ないのかもしれない
こんにちは、
サポートコーチ出雲の山根浩二です。
前回、報連相についてコラムを書きました。
報告・連絡・相談。
職場でよく聞く言葉ですよね。
社会人になったときに
教わった方も多いのではないでしょうか。
私も、この言葉自体はよく知っています。
ただ、最近、
この報連相という言葉について、
もう少し考えてみたいことがありました。
それは、仕事を進めていくとき、
本当に報告・連絡・相談という順番で
いいのだろうか?
ということです。
もちろん、
報連相という言葉は、
報告、連絡、相談の三つをまとめたものですから、
必ずしも実際の行動の順番を
表しているわけではありません。
それはわかっています。
ただ、言葉の並びが、
私たちの仕事の進め方に
影響していることも
あるのではないかと思うのです。
例えば、
上司から何か仕事を任されたとします。
「この資料を作っておいてください」
「このお客様に連絡しておいてください」
「この件について、対応をお願いします」
そんなふうに仕事を頼まれたとき、
あなたはどうするでしょうか。
わからないことがあっても、
とりあえず自分で考えて進めてみる。
ある程度できたところで、
上司に報告する。
すると、
「いや、そういう意味ではなかったんだけど」
「そこは、こうしてほしかったんだよね」
なんて言われてしまう。
せっかく時間をかけて取り組んだのに、
やり直しになってしまう。
そんな経験はないでしょうか?
もちろん、
仕事を頼む側の説明が
足りなかったということもあるでしょう。
ただ、仕事を受ける側にも、
できることがあるのではないかと思うのです。
それが、最初の「相談」です。
仕事を任されたとき、
まず確認しておきたいことがあります。
そもそも、何のためにこの仕事をするのか?
何を実現するための仕事なのか?
どこまでできれば完成なのか?
いつまでに必要なのか?
自分が理解できていないことは何なのか?
こうしたことを、最初に確認しておく。
わからないことがあれば、聞いてみる。
自分の理解が合っているかどうか、確かめてみる。
つまり、仕事を始める前に相談をするわけです。
「この仕事は、こういう目的で進めるという理解で
合っていますか?」
「ここまではわかったのですが、
この部分がよくわかりません。
どう考えればいいでしょうか?」
そんなふうに確認できれば、
仕事の目的や進め方を共有したうえで、
取り組み始めることができます。
そして、仕事を進めていく途中でも、
わからないことや予定と違うことが
出てくるかもしれません。
そんなときには、また相談する。
進捗状況を連絡し、
必要であれば軌道修正をする。
そうやって少しずつ進めていき、
最後に仕事が完成したところで報告する。
この流れで考えてみると、
「相談・連絡・報告」
という順番のほうが、
実際の仕事の進み方に
合っているのではないでしょうか?/太字]
もちろん、
すべての仕事が
この順番どおりになるわけではありません。
簡単な仕事なら、
確認することも少なく、
そのまま取り組めるでしょう。
緊急のトラブルなら、
まず状況を報告しなければならないこともあります。
ですから、
報告が先になることもあれば、
連絡と相談が同時になることもあります。
ただ、
仕事を任されてから
完了するまでの
[太字]基本的な流れとして考えるなら、
最初に相談して理解を深め、
途中で連絡しながら進め、
最後に報告する。
この考え方は、
もっと広まってもいいのではないかと
思うのです。
では、
なぜ最初の相談が抜けてしまうのでしょうか。
ひとつには、
聞くことをためらってしまう
気持ちがあるのかもしれません。
「こんなことを聞いたら、
そんなこともわからないのかと
思われるのではないか」
「忙しそうだから、
今は聞かないほうがいいだろう」
「とりあえず自分で考えて、
何とかしてみよう」
そんな気持ちになることもあるでしょう。
そして、
十分に理解できていない部分があっても、
そのまま仕事を進めてしまう。
でも、
最初に聞けば数分で解決できたことが、
後になって大きな手戻りにつながることもあります。
わからないことを聞くのは、
決して恥ずかしいことではありません。
むしろ、
わからないことを
わからないままにしないために、
相談という手段があるのではないでしょうか。
仕事を任せる側も、
頼んだら終わりではなく、
相手がどこまで理解しているかを確認する。
仕事を受ける側も、
わからないことをそのままにせず、
必要なことを聞く。
お互いにそうした意識を持つだけでも、
仕事の進め方は変わってくると思います。
報連相という言葉は、
とても覚えやすい言葉です。
ただ、言葉を知っていることと、
実際に仕事の中で活用できていることは、
また別の話です。
報告することだけに意識が向いてしまい、
最初に理解するための相談が
抜けていないでしょうか?
仕事が終わってから
間違いを指摘されるよりも、
始める前に確認して、
途中で軌道修正できたほうが、
お互いに気持ちよく仕事ができるはずです。
さて、あなたの職場ではどうでしょうか。
仕事を任されたとき、
まず相談することができていますか?
そして、仕事を任せる側は、
相手が理解できるように
伝えられているでしょうか?
「報連相」という言葉を知っているからこそ、
もう一度、その中身を考えてみる。
そんなことが、
仕事のミスを減らし、
働きやすい職場に
つながっていくのではないかと思います。


