【引き算コーチング】問いを持つと、アンテナが立ち始める
こんにちは、
サポートコーチ出雲の山根浩二です。
今日は、
仕事の価値や意味付けについて、
少し考えてみたいと思います。
以前から、
私が地方公務員の方に
お話しすることがある考え方があります。
地方公務員の仕事って、
大きく分けると
二つの役割があるのではないか、
という話です。
一つは、皆さんが普通に考える役割です。
市役所であれば、
市民のためにさまざまな手続きをしたり、
行政サービスを提供したりする。
出雲市であれば、
出雲市の市政を動かしていくために
必要な仕事をする。
これは、誰もが思い浮かべる公務員の仕事だと思います。
では、もう一つは何でしょうか?
これは、
私が個人的に考えていることなのですが、
地方公務員には、
国や県などから地域に財源を持ってきて、
そのお金を地域で使って循環させる役割も
あるのではないか?
と思っています。
もちろん、
国から地方への財源の流れには、
地方交付税や国庫支出金など、
さまざまな仕組みがあります。
公務員の給料も、
すべてが国から持ってきたお金
というわけではありません。
ただ、
地方自治体がさまざまな事業を行い、
地域の行政サービスを
維持していくためには、予算が必要です。
その予算を確保し、地域のために使っていく。
そして、そこで働く人たちの給料や、
自治体が発注する仕事などを通じて、
地域の経済にもお金が流れていく。
こういう側面もあるのではないか、
と私は考えています。
同じ仕事でも、見方を変えると違って見える
以前、地元で商売をされている方たちと
話をしていたときのことです。
公務員の給料が高いとか、
税金を使っているわりには仕事をしていないとか、
そういう話を聞くことがありました。
もちろん、
公務員の仕事の進め方や税金の使い方について、
改善すべき点があれば、
それはきちんと考える必要があります。
税金を使う以上、
仕事の内容や成果について
説明する責任もあるでしょう。
ただ、私はその話を聞きながら、
少し違う角度から考えてみてもいいのではないか、
と思ったのです。
例えば、地方公務員が働いて給料をもらい、
その給料の一部を地元の飲食店で使ったとします。
飲食店には売上が入ります。
そのお店は仕入れをしますし、
従業員がいれば給料を払います。
仕入れ先にもお金が流れていきます。
もちろん、
給料のすべてが地元で使われるわけではありませんし、
地域内でどれだけ経済効果が生まれるかは、
それぞれの状況によって違います。
それでも、
地元で働く人が地元でお金を使うことは、
地域のお店や事業者にとって、
一つの支えになるはずです。
そう考えると、
地方公務員という仕事を、
行政サービスを提供する仕事という面だけでなく、
地域で働き、生活し、地域経済を支える一員
という面から見ることもできるのではないでしょうか?
すると、同じ公務員の給料でも、
見え方が少し変わってきませんか。
税金から支払われる給料という見方もある。
一方で、その給料が地域で使われることによって、
地域のお店や事業者の売上につながるという見方もある。
どちらか一方だけが正しいという話ではありません。
ただ、どこに目を向けるかによって、
見えてくるものが変わるのです。
自分が見ているものが、すべてなのでしょうか?
私は、こういうことは
公務員の仕事に限った話ではないと思っています。
私たちは、何かを見たり、
誰かの仕事を評価したりするとき、
知らず知らずのうちに、
自分が知っている範囲で意味を付けています。
例えば、営業の仕事。
売上を上げる仕事だと考えることもできます。
でも、別の角度から見れば、
お客様が困っていることを知り、
それを解決する商品やサービスを
届ける仕事とも言えます。
あるいは、事務の仕事。
書類を作ったり、
数字を入力したりする仕事だと考えることもできます。
でも、その仕事があるからこそ、
会社のお金の流れがわかり、
必要な判断ができるようになっているのかもしれません。
掃除の仕事もそうです。
ただ汚れを落とす仕事と考えるのか。
それとも、そこを使う人が
気持ちよく過ごせる環境をつくる仕事と考えるのか。
仕事そのものは同じでも、
そこにどんな意味を付けるかによって、
見えてくる価値が違ってきます。
そして、これは自分の仕事に対してだけではありません。
誰かの仕事を見るときにも、
同じことが言えるのではないでしょうか。
自分から見える一部分だけを見て、
その仕事の価値を決めてしまっていないか。
自分が知らない役割や、
見えていない影響があるかもしれない。
そう考えてみる余地はあると思うのです。
意味付けを変えると、選択肢が増える
引き算コーチングでは、
物事の意味付けや捉え方を見直すことを大切にしています。
何かを無理にポジティブに考えましょう、
という話ではありません。
自分が今、
そういう意味を付けているのだとしたら、
「ほかの見方もできないだろうか?」
と考えてみるのです。
例えば、仕事が増えて忙しくなったとき。
「また仕事が増えた。大変だな」と考えることもできます。
一方で、「この仕事をきっかけに、
新しいお客様との関係ができるかもしれない」
と考えることもできるでしょう。
もちろん、本当に仕事が多すぎるのであれば、
減らしたり、誰かに任せたりする必要もあります。
別の意味付けをすれば、
問題がすべて解決するわけではありません。
でも、見方が一つしかなければ、
そこから出てくる選択肢も限られてしまいます。
別の角度から考えてみることで、
今まで気づかなかった役割や価値が見えてくる。
そして、今までとは違う選択が
できるようになるかもしれません。
私は、ここが大切だと思っています。
自分が正しいと思っていることを、
無理に否定する必要はありません。
ただ、
それ以外の見方があるかもしれないと考えてみる。
それだけでも、
見える世界が少し変わることがあります。
あなたは、どんな意味を付けていますか?
私たちは、日々いろいろな仕事を見ています。
自分の仕事もあれば、同僚や取引先の仕事もある。
地域で働いている人たちの仕事もあります。
その仕事について、
自分なりの評価や意味付けをしていると思います。
では、その意味付けは、どこから来たのでしょうか。
誰かから聞いた話でしょうか。
これまでの経験から身に付いたものでしょうか。
それとも、
何となくそういうものだと思っているのでしょうか。
そして、
その見方以外に、別の見方はできないでしょうか。
地方公務員の仕事も、
行政サービスを提供するという役割だけでなく、
地域で働き、
地域の暮らしや経済を支える一員という見方ができます。
もちろん、そうした見方をすることと、
仕事の問題点を検証することは両立します。
どちらか一方に決める必要はありません。
大切なのは、一つの見方だけで、
その仕事のすべてを判断しないことではないでしょうか?
あなたにも、
以前はあまり価値を感じていなかった仕事が、
別の角度から見てみたら、
違う意味を持つようになった経験はありませんか?
あるいは、誰かの仕事について、
今までとは違う役割に気づいたことはありませんか?
もしあれば、どんなことだったでしょうか。
物事の価値は、
最初から一つに決まっているとは限りません。
自分がどこに目を向け、
どんな意味を付けているのか。
そこを少し見直してみると、
今まで見えていなかったものが見えてくるかもしれません。
その仕事の価値を、
別の角度から考えてみる。
そんな時間を、
ときどき持ってみてもいいのではないでしょうか。


