【引き算コーチング】信じて待つから、新しい答えが生まれる

山根浩二

山根浩二

テーマ:引き算コーチング

こんにちは、
サポートコーチ出雲の山根浩二です

コーチングをしていると、
質問をしたあとに「待つ」という時間があります。

私は、この時間を結構大事にしています。
質問をしたら、
すぐに答えが返ってくることもあります。

でも、そうじゃないこともあります。
クライアントさんが黙って考えている。
しばらく視線を動かしながら考えている。
「うーん……」と言いながら、何かを探している。
そんな時間です。

私は、そこで焦って次の質問をしないようにしています。

なぜかというと、
「この人には、自分で答えを出す力がある。」
と思っているからです。
だから、待てるんです。

逆に、目の前の人を、
「この人は自分では答えを出せない。」
「私が答えを教えてあげないといけない。」
と思っていたら、たぶん待てないんですよね。

すぐにヒントを出したくなる。
「こういうことじゃないですか?」
「こう考えたらどうですか?」
「だったら、こうすればいいんじゃないですか?」
と、どんどん答えに近づけようとしてしまう。

もちろん、それが必要な場面もあります。
でも、コーチングでは、
私はできるだけそうしないようにしています。

質問を投げる。
そして、待つ。
「この人なら、自分の答えを見つけられる。」
そう信じています。


最近、こんなセッションがありました。
継続してコーチングを受けてくださっている方で、
以前から「自分の仕事を表す新しい肩書き」を
セッション中に考えていました。
これまでも、いくつか肩書きを考えてきています。
実際に名乗ってみたものもあります。

でも、
「これだ!」
というものが、なかなか見つからない。

本人も、もう少し自分らしいものが
欲しいという気持ちが強くなっていました。


そこで、私は一つずつ質問をしました。
「自分を、
上から眺めるような感じで見てみてください。」

「今まで考えてきた肩書きが、
全部紙に書いて自分の周りに落ちています」

そして、
「上から自分を眺めるような感じで見てください。」

「今まで考えてきた肩書きが、
全部自分の周りに置いてあるとしたら、
何か気づくことはありませんか?」
そんなふうに投げかけました。

すると、その方はしばらく考えていました。
私は、待ちました。
何かを言おうとはしませんでした。

そして、しばらくして、
「あっ……」
と。
そして、突然、新しい肩書きが出てきました。
「〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇」

それは、今まで二人で考えてきた
肩書きの中にはなかった組み合わせでした。

私は、
「なるほど、そう来たか。」
と思いました。

正直、私が最初から考えていた
答えではありませんでした。

でも、ご本人は、
「これ、すごくしっくりきます。」
「今までの中で一番いいです。」
と、とても喜ばれました。

さらに、
「自分らしい特徴もあるし、
名前を聞いただけでは全部は分からないから、
相手から『それってどういうことですか?』
と聞いてもらえそうです。」…と。

そして、
「これで決まりました。」
となりました。

私は、この瞬間が
コーチングの面白いところだと思っています。

もし私が、
「肩書きなら、こういうのがいいんじゃないですか?」
と最初から答えを出していたら、
この肩書きは出てこなかったかもしれません。

私がやったのは、質問を投げたことだけです。
そして、その質問をどう受け取るかは、その人次第です。

コーチが、
「こういう答えを出してほしい。」
と思って質問しても、
クライアントさんが
その通りに受け取るとは限りません。

むしろ、私の経験では、
こちらが意図していなかった受け取り方を
されることも結構あります。


「先ほど言われたことが、
私にはこう聞こえました。」
「私は、こんなイメージが浮かびました。」
そんなふうに…

こちらから何かを投げかけることはあります。
でも、それをどう受け取るかは、その人の自由です。
そして、私はそこも信じています。

「私が言ったことを、私の意図したように受け取ってほしい。」
とは思っていません。

むしろ、
「どう受け取ってもいい。」
と思っています。

なぜなら、その人が受け取ったものが、
その人にとっての答えになるからです。

コーチは、答えを渡す人ではない。
誘導はしない
私は、そう考えています。

ヒントを投げることはあります。

質問をすることもあります。

視点を変えるためのきっかけを作ることもあります。

でも、最後に答えを出すのは、その人です。

だから私は、質問をしたあとに待ちます。
もちろん、
何もせずにぼーっと待っているわけではありません。
クライアントさんの表情や言葉を見ながら、
「何をいわれても良いですよ」
「もう少し待ったほうがいいかな。」
と思いながら待っています。

でも、その根っこにあるのは、
「この人には答えを出す力がある。」
という信頼です。

これは、コーチにとって
結構大事なことなんじゃないかと思います。

もし、
「この人には答えを出す力がない。」
と思っていたら、質問も変わってくるでしょう。

待つこともできなくなる。

そして、コーチが答えを出してしまう。

そうすると、クライアントさんは、
「なるほど、そうすればいいんですね。」
とは言えても、

「自分は、これを選びたい。」
というところまでたどり着けないことがあります。

私は、それでは少しもったいないと思うんです。
自分で考えて、
「あっ、これだ。」
と見つけた答えには、やっぱり違う力があります。

その答えが、コーチから見たら
ちょっと意外なものであってもいい。
むしろ、意外な答えだからこそ、
その人らしいのかもしれません。

だから、私はこれからも質問をしたら、
待ちたいと思っています。
「どんな答えが出ても大丈夫。」
「この人には、自分で答えを出す力がある。」

そう信じて。

信じて待つ。

すると、ときどき、
自分が思ってもいなかったような答えが出てくる。

それが、新しい答えになる。

私は、そんな瞬間に立ち会えることが、
コーチングの面白さの一つなんだと思っています。

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山根浩二
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山根浩二(ビジネスコーチ)

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