「明日も今日の続き」とは限らない|だから私は「今から」変わることを選びました

飯塚和美

飯塚和美

テーマ:生きづらさを感じる時

「私はこういう性格だから、仕方がない」
「何度やっても、同じことで悩んでしまう」
「もう今さら、変わることなんてできない」

もし今、そんなふうに感じているとしても、私は、人は何歳からでも変わっていけると思っています。

 心理カウンセラーの、飯塚和美です。
13年間、いろいろな悩みを抱えた方のお話をうかがう中で「人って、本当に変わるんだ」と感じる瞬間を、何度も見せていただきました。

でも、私も最初から人の心が分かっていたわけではありません。
 今日は、私が「今」を大切にするようになった出来事と「今からでも変われる」と思えるようになった道のりを、お話しさせてください。





父の寝息を聞いたとき

 25歳のとき、父を亡くしました。

 お医者さんから「あと数時間でしょう」と言われ、父のとなりで休んでいると、すぐそばから父の寝息が聞こえてきました。

「なんだか、家にいるみたい」

 そう思った瞬間、不思議なくらい幸せな気持ちになったのです。
父がいる。まだ生きている。同じ場所にいられる。
ただそれだけで、幸せを感じることができました。

「人は、こんなときにも幸せを感じられるんだ」私はそのとき、初めて知りました。

 そして、なぜか強く思ったのです。
「これから先、何があっても、その中にある幸せを見つけて生きていける」と。

 同じ出来事の中にいても、どこを見るかで、感じるものは変わる。
この気づきは、今の私のカウンセリングにつながっています。



母がいなくなって、気づいたこと

 父が亡くなって10か月後、母が突然亡くなりました。

 私はそれまで「母には私が必要だ」と思っていました。でも、母がいなくなって初めて気づきました。
私のほうが、母を必要としていたのだと。

 母は、母親であると同時に、何でも話せる、かけがえのない親友でもありました。

 そのあとも、私自身の病気や、二人の姉との別れがありました。大切な人との別れを重ねる中で、何度も教えられたことがあります。

 昨日と同じ明日が来るとは限らない。
大切な人と過ごせる「今」を、大事にしたい。

 この思いは、私の生き方と、カウンセリングの土台になっています。

「生まれ変わらなくても、今からできる」

 その頃の私は、専業主婦でした。
そして、よく思っていました。
「生まれ変わったら、バリバリ働く人になりたいな」と。

 でも、ある日ふと思ったのです。
明日が必ず来るとは限らないのなら「生まれ変わったら」を待たなくてもいい。
「生まれ変わらなくても、今からやればいいんじゃない?」

子どもに「ああしなさい」「こうしなさい」と言うだけではなく、私自身が挑戦する姿を見せればいい。「私はこう生きる」という背中を見せればいい。
そう思って、カウンセラーとして開業しました。

 もちろん、最初からうまくいったわけではありません。
ご相談に来てくださる方が、まったくいなくて、無料のオープンルームを開きました。来てくださったのは、一週間でたった二人でした。

  それでも、そのうちのお一人から、後日メールをいただきました。
「今まで『できない』と思っていたことが、できると分かりました」
「久しぶりに、海へ行ってみたいと思えました」

  すべての問題が解決したわけではありません。
でも「できない」と思い込んでいた世界に「できるかもしれない」という小さなすき間ができたのです。

 そのとき私は「この仕事を続けていきたい」と心から思いました。

人は、何歳からでも変われる

  その後のカウンセリングで、忘れられない方がいます。

  50代の男性で、人と話すのが苦手でした。一日中だれとも話さず、会社と家を行き来するだけの毎日を送って いました。

 カウンセリングや、コミュニケーションの練習を続けるうちに、少しずつ人との関係が変わっていきました。やがて、会社ではリーダー的な存在になり、友人や恋人もできました。

 そして後日、こう話してくださいました。
「60歳になって、こんな幸せな人生が送れるとは思いませんでした」

 こうした方々に出会うたびに、私は「人は、何歳からでも変われるんだ」と教えてもらってきました。

 私がうれしいのは、悩みがなくなることだけではありません。
その人の毎日が変わること。人との関係が変わること。今までできなかったことが、少しずつできるようになること。
そして「私はこういう人間だから仕方がない」とあきらめていた人が「もしかしたら、私も変われるかもしれない」と思えること。

 その変化をそばで見せていただけることが、私にとって、何よりの喜びです。



「私は、この人生で幸せになる」と決めていい

 人生には、自分の力だけではどうにもならないことがあります。
私も、大切な人との別れ、病気、子育ての悩みを経験してきました。

 だから、何もかもうまくいく日まで、幸せを待たなくてもいい。
そして「私は、この人生で幸せになる」と、自分で決めていい。

 人に嫌われるのが怖くて、つい相手に合わせすぎてしまう。
人の顔色ばかり気にして、本当の気持ちが分からなくなる。
同じような人間関係で、何度も傷ついてしまう。

 そんなふうに苦しんでいる方の奥には「今の自分のままではだめ」という思いが隠れていることがあります。
でも、もっとがんばれば幸せになれるとは限りません。誰かに認めてもらえれば幸せになれる、とも限りません。

 大切なのは「どうして私はこんなに苦しいんだろう」と自分を責めるのではなく、自分の心を、少しずつ理解していくことです。

 人の顔色に振り回される人生から、自分の気持ちを大切にできる人生へ。
過去の経験に、これからの人生まで決めさせなくていい。自分の人生のハンドルは、自分で持っていい。
それが、私の願いです。

 もし今、苦しさの中にいて、出口があることさえ信じられないとしたら、一人で抱え込まなくて大丈夫です。私にも、そんな時期がありました。

「どうして私は、いつも同じことで苦しくなるんだろう」
「本当の私は、どうしたいんだろう」

そんなときは、一つひとつ心の中を見つめながら、一緒に、あなた自身の答えを探していきましょう。

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次回は、私がカウンセリングだけでなく「講座」にも力を入れている理由をお話しします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 
 

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飯塚和美
専門家

飯塚和美(心理カウンセラー)

カウンセリングルーム『大空』

電話相談含め8,000千人のカウンセリング実績。幼い頃からしみついた考え方の癖や枠を取り除き、生きづらさを解消します。リピーターが多く講座を含め日常で壁にぶつかると訪れたくなる、親しみやすさが好評

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