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飯塚和美

心についた癖や行動を取り除き生きやすくするカウンセラー

飯塚和美(いいづかかずみ)

カウンセリングルーム『大空』

コラム

震災の影響...トラウマを和らげる方法

生きづらさを感じる時

2016年3月6日 / 2016年7月1日更新

震災からもう直ぐ5年になりますが、被災地のなかなか進まない復興や生活、心の問題を考えるとまだまだ「過去のこと」とできない現状に心が痛みます。テレビでも3月11日が近いため、色々特集されていますが、未だに様々な人の心に大きな傷を残しているのだと感じます。

私もこの5年で、被災された方やそれに携わった方々のお話を色々お聞きしました。
震災は、被災した現場だけでなく、他県からレスキューに行った人や報道の人、私たちが目にする画像では津波で流されている人は写っていませんでしたが、それを一人一人画像処理して消していた人もいて、その方たちの心にも大きな傷を残したと聞いています。

未だにトラウマに苦しめられている方も大勢いると思います。
トラウマに苦しめられるのは、人は「自分の身に起きたことを、軽く思い込もうとする傾向がある」からです。
「自分より辛い思いをしてる人がいるから、この位何でもない」「こんな弱い自分じゃだめだ。くじけちゃいけない」と気持ちを切り替え、忘れようとします。これを心理学では、「否認」「抑圧」と言います。

日常生活の中ではこれはとても大切なことです。
でも、この無理に忘れようとして押し込んでしまった感情は、無くなったわけではありません。心の奥深くにしまわれ、何かの拍子、同じような場面を見たときや強いストレスを感じたとき、押し込められた感情は、辛い思い出と同時に湧き出てしまいます。これがトラウマです。中には夢にまで出てくることもあります。

辛く苦しい感情ですが、繰り返しこの辛い感情に襲われるときは、自分自身が癒してほしいというサインだと思ってください。「なかったこと」「忘れたこと」にしてしまった心が「なかったことにして欲しくない。こんなに傷ついたんだから」と訴えているのです。

心は「忘れようと思えば思うほど、忘れられなくなるもの」です。繰り返しその場面をありありと思い出すことで再体験しているのと同じになってしまいます。人間の脳は、実体験とイメージの区別がつかないと言われています。再体験の視点で思い出すと、このトラウマからは逃れられません。

まずは、自分に起きたことを軽視しないことです。本当はとても傷ついていることを認めて受け入れましよう。弱い心もそのまま受け止めてください。そして、「なぜ起きたのか」「どうしてこんな行動ができなかったのか」などの原因を考えるのはやめましょう。原因を考え続ければ、過去に起きた辛い経験が頭の中で繰り返されてしまいます。

辛い気持ちを吐き出すことも大切です。
吐き出す効果
・悲しいときに思い切り泣いたり、愚痴を話すとすっきりします。カタルシスと言って、感情を解放することで、気持ちが浄化されます。
・同じ話をすることで「どうでもいいや」という気持ちになる。辛い過去の記憶も、繰り返し人に話したり、書き出したりすることで、脳が飽きてきて「どうでもいい」という気持ちにさせてくれる。

「飽きる」という言葉は受け入れづらいかと思いますが、これが脳の性質と言われます。
すごく傷ついてる自分を素直に黙って聴いてくれる人に話すとなおいいでしょう。心の中に浮かんだ辛いさまざまな思いを聴いてもらうことで、辛い気持ちが徐々に薄らいで心が和らぎます。

次回はこのトラウマを「終わったことにする方法」をコラムで書かせていただきます。





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kiaozora@yahoo.co.jp

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(カウンセリングルーム大空)

[http://kiaozora.com/ ]

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