「断ると嫌われる」が怖いあなたへ|職場で使える罪悪感を手放す「心の境界線」の引き方
「母親なのだから、もっと優しくしなきゃ」
「また怒ってしまった。私はどうしてこうなんだろう」
もし今、そんなふうに自分を責めているお母さんがいたら、この文章は、そう思うお母さんのために書きました。
埼玉、川口駅前で心理カウンセラーをしている飯塚和美です。
13年間で、たくさんのご相談を伺ってきました。そして私自身も、子育てで長い間苦しんだ母親のひとりです。
母は、あんなにしてくれたのに
私は、25歳の時に両親を亡くしました。
私の母は、私にあふれるほどの愛情を注いでくれた人でした。だからこそ、自分が母親になった時、苦しくなったのです。
「母は、あんなにしてくれたのに」
「私は、全然できていない」
当時はふたりの子どもを育てながら、犬や猫の世話もしていました。夫は仕事が忙しくて、ほぼワンオペ育児でした。今思えば、完全にキャパオーバーです。
その頃は分かりませんでしたが、上の子にはADHDの特性がありました。正直に言うと「育てにくいな」と思うこともありました。でも私は、そう感じてしまう自分を許せませんでした。
母親なのだから、
もっと優しくしなければ。
もっと我慢しなければ。
そうやって、自分の気持ちを押し込めていました。
でも、我慢には限界があります。ためて、ためて、またためて......。
そして、爆発してしまう。
その後でまた「またやってしまった」と自分を責める。しんどくなると、仏壇の前で泣きました。
「お母さんは、あんなに私にしてくれたのに」
「私は、どうしてこんなにできないんだろう」
何度泣いたか、わかりません。
子どもの不登校。出口の見えない日々
そんな中、子どもが中学生の時に、不登校になりました。
私は、とても焦りました。通り過ぎる学生さんたちを見ては「どうして、あの中にうちの子はいないんだろ」と思ってしまう。
「学校へ行かせなければ」
「このままで、将来は大丈夫なの?」
「早く自立できるようにしなくては」
頭では、追い詰めてはいけないと分かっていました。それなのに、毎日家にいる子どもを見ると、不安を抑えられません。
また口を出す。
またぶつかる。
そして、また後悔する。
家では泣けなくて、車の中でひとりで泣きました。
あの頃の私は、出口の見えない暗いトンネルを歩いているようでした。
出口が見えたかもしれないと思っても、歩いても、歩いても近づいて来ない。「いつまで、これが続くんだろう」と思いながら、暗闇の中をさまよっていました。
子どもを変えるためではなく、私が学び始めた
「もう、これ以上、子どもとぶつかりたくない」
そう思った私は、心理やカウンセリングを、本格的に学び始めました。そこで大きなことに気づきました。
私は「子どものため」と思いながら、
「失敗しないように」
「将来、困らないように」
と、先回りしすぎていたのです。
そして、私が思う「幸せな人生」へ、子どもを連れて行こうとしていました。
必要だったのは「子どもをどう変えるか」ではありませんでした。私自身の関わり方を、直すことだったのです。
「学校へ行きなさい」というのを、やめました。先回りも、少しずつ減らしていきました。
すると、子どもとぶつかることが、だんだん少なくなっていきました。
そして、ようやく気付きました。子どもは、私の分身ではありません。考え方も、感じ方も、幸せの形も、私とは違います。
「この子には、この子の幸せがある」
そう思えた時、私の子育ては大きく変わりました。私の役目は、自分の思う幸せへ子どもを連れて行くことではない。
子どもの人生を、信じること。それでいいんだと、思えるようになったのです。
完璧なお母さんじゃなくても、大丈夫
私は、誰かに「こうしなさい」と教えてもらって楽になったわけではありません。
自分の心の仕組みや、いつもの反応の仕方を知ったことで、見える景色が変わりました。
今、お子さんのことで疲れているお母さんも、頑張っていないわけではありません。むしろ、頑張りすぎて、疲れているのだと思います。
完璧なお母さんになる必要は、ありません。自分を追い詰めることから、少しずつ離れていく。それだけでお子さんを見る目も、あなた自身の気持ちも、ふっと軽くなることがあります。
私が開いている「我が家の子育てマニュアル実践講座」では、そんな「親の心の仕組み」を、一緒にゆっくり学んでいきます。
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