辛いうつの予防法
無自覚な蓄積
仕事の変化や環境の変化があると、人は誰でも緊張や不安を感じます。そのストレス状態が長引くとそれに慣れてしまい、不安やストレスを感じづらくなります。今のようにコロナ禍での生活、環境の変化で不安やストレスがたまるのは当然のことだと思います。
相談でも「やる気が出ない」「寝ても寝ても眠い」「休みの日でも仕事の事が忘れられなく、休んでる気がしない」「眠れない」などの相談が増えています。無自覚に不安やストレスが蓄積していることも多いようです。
最初に抱えた不安やストレスなどに慣れたと思う頃、緊張がゆるみ、症状が顕在化することもあります。心の病の症状が出て初めて気づくことも少なくありません。
心のサイン
・気分が落ち込んだり、行動がおっくうになることが多くなった
・不安は誰にでもあるが、過剰な不安を感じることがある
・理屈に合わない恐怖感が起きる
・前に比べて身の回りの事に関心が持てない
・「自分が悪いかも」と反省するより「他人のせいだ」と思う事が多く心が満たされない
・理由もなく周りに過敏に反応、ものごとを悪い方に考えることが多くなる
・感情にムラがあり、気持ちがすぐ変わる、自分勝手な行動をしても反省がない
・不注意な失敗、ミスが繰り返される
・突然殻にこもり、他人との接触を避けるようになる
・度を越して明るくハイテンションになる
当てはまるものが0なら心配はありません。1~4個は少し不安やストレスが溜まっている可能性が、5個以上は心が疲れている可能性があります。医学的な診断ではないので1つの目安として、心の状態を知るためにチェックしてみてくださいね。
少し不安やストレスの蓄積がみられる場合は、自分なりの対処法を見つけて心の疲れを軽減させる工夫をしてみてください。
ストレスケア
・腹式呼吸
鼻から息を吸い、おなかを膨らませる(4秒)
4秒息を止める
口からゆっくり息を吐き、おなかをへこませる(8秒)
・ストレッチで心身をリラックス
・ぬるめのお湯でゆっくりつかり血行を良くする
(副交感神経が優位になるため、イライラも収まりリラックスできる)
・軽い運動
ストレス、不安は誰にでもあるもの
不安やストレスが全くない人は居ません。これらがあるから「生活を見直そう」「気を付けよう」と危機回避ができる利点もあります。
上手に不安やストレスと付き合い、あるのは仕方ないが、少しでも軽く気持ちを楽にするような生活が大切だと思います。