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福味健治

建築主の思いを形にする注文住宅の専門家

福味健治(ふくみけんじ) / 一級建築士

岡田一級建築士事務所

コラム

7月よりも8月の方が家の中は暑くなる

2018年8月2日

テーマ:【エコ住宅】

コラムカテゴリ:住宅・建物

8月は7月よりも暑くなる根拠

例年7月よりも8月の方が平均気温は高いですが、今年の7月の暑さは異常でした。今年も、8月は7月よりも暑くなるのでしょうか。家の中だけに関して云えば暑くなります。
理由は、太陽の高度にあります。7月は夏至に近く、太陽高度は南中時で77度の高さまで登ります。庇が無く、掃き出し窓の全面に太陽光が当たったとすれば、床面が、窓際から50cm付近まで日差しが入り込む計算です。8月はそれよりも太陽高度が下がります。一年中で最も暑いとされる、お盆前後ではほぼ倍の93cm程度まで日差しが伸びます。
太陽の熱で床面が7月よりも倍の面積が熱せられるのです。

云ってみれば、7月は1台のストーブで床面を温めていたのが、8月は2台のストーブで温めている事と同じです。

8月に室内温度を上げない方法

太陽高度が下がる分、部屋の中に日差しが差し込む訳ですから、それを防ぐ手立てが必要です。誰もが思いつくのはカーテンで遮る方法ですが、部屋の中で遮ったのでは、熱源が床からカーテンに変わっただけで、あまり効果がありません。
出来れば、窓の外側で部屋の中に、熱が入り込む前に遮る事が重要になります。
もっとも簡単な方法は、スダレや葦簀です。
窓の外側で、熱をカットすれば、部屋の中のクーラーの効きも良くなります。

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福味健治(岡田一級建築士事務所)

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