上町断層帯の危険な兆候
地震が発生するたびに壊れるブロック塀
ブロック塀は厚さ10cmのブロックであれば1.2mの高さまでしか積めません。また厚さ15cmのブロック塀は最大2.2mまで積めますが、3.4m以内毎に控え壁を設けなくてはいけません。
鉄筋は縦横共に80cm以内毎に9mm筋以上のものを入れないといけません。詳細が省きますが概要として定められているのはその程度です。
この基準そのものが昨今頻発する地震に対し強度の安全を担保出来るものになっていないのです。
基礎に関する鉄筋の規定がない
積むブロックの高さに応じ、基礎の深さが定められていますが、鉄筋の配筋に関する規定がありません。つまり極端な話しをすれば、無筋のコンクリートの上に80cm間隔で鉄筋を(基礎コンクリートが固まらないうちに)差し込んだだけで合法なブロック基礎となるのです。高さを1.2mまでに抑えていれば、控え壁も必要ありません。
これでは、地震が来ればどうぞ倒れて下さいと言っている様なものです。
住宅地に見られるブロック塀の殆どが無筋基礎
日頃ブロック塀の工事している横を通り掛かると、殆どのブロック基礎が合法的(つまり無筋基礎)に施工されています。
今回のブロック倒壊事故で、小学校のブロック塀に問題がないか一斉点検が始まったようですが、法律自体に問題がありますので、今後も同様の事故は無くなりません。
見直すべきはブロック塀でなく、法律そのものです。