地震が起きたら大阪平野に安全な場所はない。
この地震は前兆か
地震から6時間余りが経過し地震の全容が分かり始めています。
今日(H30.6.18)午前8時頃大阪市北部を中心に震度6弱の地震が発生しました。マグニチュードは6.1です。北部には有馬~高槻断層が走っており、断層本体の一部若しくは同断層の枝断層が動いたものと思われます。
有馬~高槻断層は安土桃山時代の慶長伏見地震を引き起こしたとされています。1500年と云われる発生間隔から考えて、発生確率は0~0.03%とされていました。
今後1000年くらいは動かないだろうとされていた断層が動いたのですから、今後の地震発生予想に大きな課題を残す事になります。
また、この地震を契機に付近の断層も動く可能性が出て来ました。大阪市の中心を南北に走る上町断層地震の想定マグニチュードは7.0を超えるとされています。今回の地震がM6.1と云う事は上町断層地震の規模の1/10の規模です。
今回の地震は、怖かったで済む地震ではありません。今後において今回の10倍激しく揺れる、もしくは10倍長く揺れる、又は10倍広範囲に渡る地震が発生する可能性があると云う事です。
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地震は軟弱地盤ほど長く揺れる
大阪平野は淀川・大和川の堆積土砂で形成された沖積平野です。2000年前まで海の中であったり湖・湿地帯であった場所です。2000年を経過したからと云って、地盤が固く締まっている訳ではありません。地面を少し掘り下げると粘土と泥の様なシルト層が重なっています。その中を地震波が襲えば揺れは一旦納まっても固い岩盤に当たって反射した地震波が再度襲ってきます。軟弱地盤は固い地盤の倍以上揺れます。ご自分の家が軟弱地盤とされる地域にある方は揺れが始まると直ちに家の外に避難してください。
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ブロック塀の倒壊は天災ではなく人災
今回の地震でも三人の方がお亡くなりになりました。そのうち二人の方の死因はブロック塀または組石塀の倒壊によるものです。厚さ10cmのブロックの塀は高さ1.2mしか積む事は出来ません。また長さ3.4m以下毎に控えの壁を取り付ける事を義務付けしています。死亡事故が起こった小学校のブロック塀は高さが1.6mあり、控え壁らしきものも見当たりませんでした。今後管理の責任が追及される事になるかと思います。
ブロック塀は一般には頑丈なイメージがあります。確かに重く頑丈ではありますが、地震が発生した場合その重さが致命傷になります。ブロック塀にはその重さを支えられるだけの鉄筋が入れられていないのです。現在の建築基準法で定められた鉄筋量が少なすぎるのです。ご自宅の塀は大丈夫でしょうか。地震で倒壊し他人に迷惑をかける様な事はありませんか?今一度再確認してください。
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