直下型地震は突然襲う

福味健治

福味健治

テーマ:【免震住宅・地震対策】


上記地図に見える赤い線が確認されている上町断層の位置です。一本線ではなく、複雑に何本もの線が入り混じっているのが見て取れます。

南海地震は、ある程度予兆があります。微弱地震の回数が増えるとかです。東日本大震災の前にも兆候地震が頻発していました。
直下型地震は突然襲います。前兆も殆どありません。上町断層帯の30年間の発生確率は3%ですが、阪神大震災はそれ以下の確率でした。断層は何時動くのか全く判っていないのが現状です。

津波の心配はありませんが、地下鉄は河川からの浸水の恐れがあります。大阪市はマグニチュード7クラスの地震に耐えられる様に補強を完了していますが、液状化対策は行っていません。液状化することにより地下鉄の一部が浮き上がる恐れがあります。これはコンクリートに亀裂が入ることを意味します。河川付近で亀裂が入れば、水が入り込んできます。

阪神大震災や熊本地震に代表されるように、直下型地震の恐ろしいところはキラーパルスが発現する可能性が高い事です。建物の全てには固有震動周期があります。この振動周期と地震の周期が一致すれば共振を起こし建物は倒壊に至ります。この共振を起こす地震周期がキラーパルスです。東日本大震災では木造建物の固有震動周期よりも地震波の方が短かった為、共振を起こし倒壊に至った家屋は稀でした。しかし直下型地震は津波の恐怖が無い代わりキラーパルスの恐怖が襲います。

【関連コラム】
【関連情報】
地震が起きたら大阪平野に安全な場所は無い
見えた!上町断層
現行法規では震度6強で建物は倒壊する
お金を掛けなくても地震に強い家は出来る
ドキュメント 応急危険度判定士
地震に最も安全なのは免震住宅

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

福味健治
専門家

福味健治(一級建築士)

岡田一級建築士事務所

どうして良いか判らない貴方の為に、私はここにいます。まずは、お友達になりましょう。そして悩みや夢を語り合いましょう。理想の家造りはそこから始まります。私は友達を裏切りません。無料相談大歓迎。コラム必見

福味健治プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

建築主の思いを形にする注文住宅の専門家

福味健治プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼