リフォームの断熱

福味健治

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テーマ:【エコ住宅】

リフォーム断熱の実地検証


一昨年リフォームした家で、住まい心地をお聞きする為の「住まい心地見学会」を昨日行いました。
対象の住宅は昭和48年築の45年前の家です。当時は断熱に対する発想も貧弱で、断熱材らしい断熱材は皆無の家でした。特に床下はフロアー一枚で外部と仕切られている構造です。

壁であれば、外壁と内壁の間の空気層に断熱効果も期待できますが、フロアー一枚となると真冬の台所の足元は底冷えし、ホットカーペットを敷いても床下に熱が逃げて暖かくありません。縁の下は湿気を逃がす為に作られた床下換気口によって外気がどんどんと進入します。外気温が氷点下ならフロア材ー枚を隔てて氷点下の世界なのです。

一階全てを断熱区画


普通であれば、床下に断熱材を入れるのですが、シロアリ対策も兼ねて床下前面に土間コンクリートを施しました。土間コンクリートを厚く打てば、熱容量が大きい為地熱を貯め込みます。地熱は年間を通じて16℃前後です。つまり床下のコンクリートは外気に晒されていなければ、夏は涼しく冬は暖かいのです。その地熱で16℃に保たれた空気を室内に取り込む為に基礎の外周部に断熱材を張り付け、床下換気口を塞ぎ、床下を室内と同じ環境にしています。

お陰で、真冬の朝の起き抜けの台所でも素足で立っていても寒さを感じないとの、奥様の感想でした。
特に床暖房等を施すことなくエコな断熱リフォームが実証されました。

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福味健治(一級建築士)

岡田一級建築士事務所

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