古代地図と軟弱地盤
リフォームセミナーを開催しますと、「耐震改修は必要だ」「家が古くなっているので地震が怖い」と云う地震対策についての悩みを持つ方は、70%を超えます。
しかし、リフォームしたい優先順位の上位に耐震改修は出てきません。水廻り廻りの改修がもっとも多く、次いでリビングの間取り改修、クロスの張り替え、外壁改修と続き、やっとその次に耐震改修が出てきます。
耐震改修は必要だけど、耐震改修をしたいと云う欲求の湧かない、つまりニーズはあるけどウォンツの無い工事の様です。
ウォンツとは、出来上がった(手に入った)時のワクワク感と云うか満足度を表す指標の様なものです。
耐震改修は壁の中の作業です。出来上がってしまえば、クロスの張り替えをしたのと何も変わりません。それがお金を掛けた割に何処に、お金を投入したのか判らなくなってしまうところに由来します。
逆に云えば、目に見えるカタチで耐震改修すれば、付け加えれば日頃の役にも立つ様なカタチの耐震壁を造る事が出来れば、耐震改修はもっと積極的に進むはずです。例えば、リビングに取り付ける棚を構造体に連結させて、棚を補強することにより家の剛性を高めようとするものです。
この様な方法で家の耐震改修が進めば、建物の耐震性能も格段に上がると考えます。
住まい再好築とは http://mbp-japan.com/osaka/oado/column/27871/