お金を掛けずにエコ住宅にする方法
ただいま大阪府下で、C値が1.0を下回る家を建設しています。
C値とは住宅の気密性能を探る基準のひとつで、どれだけ隙間があるかを示しています。具体的に云いますと延床面積100㎡の建物で200㎠の隙間があれば、C値は2.0となるのです。
100㎡の家に10cmx20cmの大きさの隙間なんてどこを見てもありませんので、低いハードルの様に思いますが、そうではありません。
分母は延床面積なのですが、分子は床・壁・屋根の総量が対象になります。ですので、一見隙間の無い家に見えても引違窓の隙間や換気ガラリの穴。設備配管の空隙等が合算されますので、とても高いハードルなのです。
世の中に隙間の無い引違窓は存在しません。仮にあったとすれば、動かすたびにキコキコ擦れて苦情の対象になります。また密着されている様に見える外壁の構造用合板の継ぎ目からでもわずかながら空気は漏れています。
建物全体を気密テープで張るイメージです。
何故そこまで気密にこだわるのかと云いますと、建物の断熱性能の大きな影響を及ぼす為です。
隙間があると幾ら良い断熱材を使っていても、熱が隙間から逃げてしまいます。その為に、隙間を作らず熱が逃げない様に気密を行うのです。