長期優良住宅の維持管理費用は車で云えば車検制度です。
今年の台風は風の驚異よりも、雨の量の多さが問題になっています。
前が大量に降ると、山間部では鉄砲水や土砂崩れを誘発し、平地では河川の氾濫による浸水騒ぎが起きます。今回の27号は進行速度が遅く長時間に渡り雨が降ると予想されています。
建物単体の雨対策としては、最近の建物であれば屋根工事の保証制度の発達等により、屋根業者の質が向上し、雨漏れを起こす様な事故はまずありませんが、古い家は瓦のズレや板金の劣化、漆喰の欠落等で雨漏れの危険性が増しています。
雨漏れはシミが出来て建物を汚すばかりではありません。繰り返し雨漏れが発生すると、中の木材を傷めてしまい、建物の寿命にまで影響します。木材は乾燥している時または、ずっと濡れている(水中にあるとか)時には耐久性はあるのですが、濡れたり乾いたりを繰り返すと腐敗菌が繁殖し、木のセルロースを傷めて行きます。
雨漏れ等で目に見える部分の被害はすぐに気付くのですが、部屋の中に入ってこない水漏れは深刻です。雨樋が詰まっていて、雨が降ると常に雨水が壁に掛かって、壁が変色している部位などは、要注意です。長期間放置していると、壁の中の防水紙が劣化し内部の構造材を腐らせる恐れがあります。
少しでも気になる部分がありましたら、早い目に専門家にご相談下さい。