古代地図と軟弱地盤
先週土曜日、阿倍野区天王寺北で耐震改修・住み心地改善リフォームの見学会を行いました。
私は不意の用事で、見学会に参加できませんでしたが、スタッフから事前予約も含め近隣の関心のある方、多数がご見学下さったとの報告を受けました。
今回のリフォームは、築40年以上の店舗付住宅を耐震改修すると同時に、子育てを終えたご夫婦に特化した住まいに改造するものでした。木造の店舗は間口を広く確保するため、間口方向の耐震性に劣ります。店舗の間口を損ねることなく、耐震性を向上させるのが大きな課題です。また、ご夫婦だけになった家には余計な部屋が多く存在し、部屋の多さが住環境を悪化させる原因にもなっています。部屋を整理して、夫婦が快適に暮らせる様にするのも課題です。
耐震改修の必要性を感じている人は多いのですが、積極的に地震対策をしようと考える人は少ないようです。地震対策そのものは、部屋が綺麗になるわけでなく、仕上がりが豪華になるものでもありません。キッチンの入れ替えや浴室のリフォームの方が遥かに贅沢感を満足させます。
一般の方の中にはユニットバスを入れ替えたり、内装のクロスを張り替えただけで、耐震性が向上すると思っている人も少なからずあります。
単に、内装をやり替えたり、ユニットバスを取り付けるだけでは、耐震性能は向上しません。また、耐震改修を設計出来るのは建築士のみです。その中でも公的機関から耐震改修助成金を取得出来るのは、耐震改修に関する講習を受講して資格を得た技術者のみです。
住み心地を改善する際には、耐震改修も同時にお考えください。