古代地図と軟弱地盤
会合で、工務店の方々とお話しする機会があり、最近の景気の動向等の情報交換をしました。
私が、地震の危機感から、免震住宅の啓蒙に努めている事をお話ししますと、免震住宅はハウスメーカーの様な大資本の会社が研究開発するもので、自分達には手が出ない工法だと思っていた、との意見が大勢でした。
東日本大震災以降、免震住宅の問い合わせが多くなり、手が出ないので歯がゆい思いを何度もしたと云う人もおられました。
IAU型免震は、ダイワハウスやセキスイハイム・パナホーム等大手ハウスメーカーも採用している免震装置です。大手ハウスメーカーと何等変らない性能の免震住宅が出来ますよと云いますと、目からウロコの人や、半信半疑の目を向ける人もおられました。
また、耐震構造・制震構造と免震構造を性能面で同列に比較され、費用の面で劣るので販売に難色を示す方もおられました。耐震構造・制震構造と性能は比較になりません。両構造とも震度7の地震が来れば震度7で揺れるのです。「頑丈に造ったから揺れない」と思うのは妄想に過ぎません。
「IAU型免震構造は震度7を震度4まで減衰させます。地震エネルギーに換算すると1/10~1/16まで減衰するのです。」とお話しすると、ようやく理解頂けた様子でした。
免震住宅は巨大地震が発生して、大勢の方が避難生活を余儀なくされても、水道・電気・ガスと云ったライフラインが復旧さえすれば、直ぐに普段の生活が始められます。
免震住宅が従来の住宅と比べ、どれだけ画期的なものなのか、プロのビルダーでさえ、あまり理解されていないのですから、一般ユーザーに性能が伝わらないのは無理のないところです。
情報発信の重要性を改めて感じました。