60代の家造り
定年退職後、建替えを決められたお施主様が共通して仰るには「この歳で建替えするとは夢にも思わなかった」と云う言葉です。傷みが激しい、地震が不安、窮屈、暗い、バリアフリーでない。動機は色々なのですが、当初はリフォームでどうにかならないかと考えているうちに、建替えまで及んでしまうようです。
60代の家の造り方と云うのは、言い換えればライフスタイルが確定した、自分達の求めるものが明確になった世代の、家造りであると言えると思います。
また、家造りと云うのは、大変エネルギーの要る作業です。最低60代の体力がなければ出来ません。お金があっても70代では気力が追いつかないのです。
子育てが終わり、時間に余裕が出来てその中で自分の個性を最大限発揮出来る家。それを見つめていくと、どうも建替えと云う答えが導き出されていくようです。
また、これも皆様異口同音に、自然と人が集まる様になるそうです。「一度来ると孫が帰りたがらない」とグチをこぼされますが、顔は笑っています。特別な用事も無いのにご近所が集まってくる。家を出た子供達が頻繁に帰ってくる。そんなことが多くあるようです。
自然と人の集まる家。これも60代の家造りのキーワードかと思います。