部下を動かすのはほめ方ではない

道下真介

道下真介

テーマ:ビジネス・職場における”ほめ育”




こんにちは^^
ほめ育コンサルタントの道下真介です。


今日は「ほめ言葉が、なぜか部下に響かない」について、一緒に考えていきたいと思います。


ほめ方の本を読み、セミナーで学び、フレーズをいくつも覚えた。
そのうえで、部下に声をかけてみる。


けれど、返事は「はい、ありがとうございます」。


言葉としては、礼儀正しい。
でも、どこか噛み合わない。
自分の言葉が、空振りしているような感覚だけが、残ってしまう。


そんな手応えのなさを感じている経営者やリーダーの方は、少なくないのではないでしょうか。



テクニックを学ぶほど、言葉が硬くなる


ここ数年、ほめ方のテクニックは、本当にたくさん紹介されるようになりました。


例えば、第三者話法、曖昧にほめる、仮定法でほめるなど。
学べば学ぶほど、ほめ言葉のストックは増えていきます。


けれど、このような知識やスキルを増やしたとしても、いちばん納得できていないのは、ほめ言葉をかけているご自身ではないでしょうか。


「嘘でもいいからほめよう」と試してみて、微妙な空気間が漂ってしまう。
この違和感や、ぎこちなさの原因は、部下との関係ではありません。


実は、それ以前の問題で
もしかすると、自分自身との関係が原因で引き起こしている可能性が高いです。


なぜなら、自分のいいところに気づけない人は、部下のいいところにも気づけないためです。


突然ですが、あなたは
いつも自分自身に対して、どのような言葉をかけていますか?


他人にかける言葉は、意識しますよね。


けれど、自分にかけている言葉は、気づかないまま流れていきます。
ですが実は、それが、一日のなかでいちばん自分が聞いている"声"です。


その内容が、知らないうちに、ほかの人を見るときの基準を作ってしまっているかもしれません。


とくに、責任感の強い方、完璧主義の方、努力家の方ほど、自分にやさしい言葉をかけるのが苦手です。


「自分はまだできていない」
「このくらいは普通」


そうやって、高い基準で自分を採点しながら、一日を過ごしていると
いいところはたくさんあるのに、そこには気づけないんです。


そのような言葉がけが、無意識のうちに、相手に対しても出てしまっているのです。



「自分ほめ」と言っても、中身はいろいろあります


できたことをほめる。
在り方を認める。
ただ労う。


今日はその中でもいちばん根っこにある、
「自分のいいところに、気づけているか」について、お伝えさせていただきました。


自分をほめられるリーダーは、自分への期待値が、自然に上がっていきます。


そうすることで

「これもできるかもしれない」
「次は、こうしてみようか」

このような挑戦が、進んでいきます。


そして、その姿が、部下にとっての指標になるんです。


「今日もよく頑張ったな」と自分にかけている一言は、いつの間にか、部下にも自然に出るようになります。


「ありがとう」「よく頑張ってるね」が自然と出てくる職場の空気感は、知識やスキルではなく、上司の自分への一言から、広がっていきます。



明日から試せる、ふたつの問いかけ


では、明日から何をすればいいのでしょうか。


まずはひとつ、試してみてください。
一日を終えるとき、自分に、こう問いかけてみるのです。


「今日、あなたは、何を頑張れましたか?」
「今日、起きてから寝るまでのなかで、できたことはなんですか?」


大きな成果でなくていいです。


気の重かった打ち合わせに、ちゃんと臨めた。
そのひとつが思い出せれば、十分です。


ただ、ひとつだけ。
自分をほめることは、性格やこれまでのあり方によって、なじみ方がずいぶん違います。


どんな問いかけなら続けられるか、それをどう組織の空気にまで広げていくか。


このあたりは、貴社の状態に合わせて、一緒に考えていきたいと思っています^^



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道下真介
専門家

道下真介(ほめ育コンサルタント)

株式会社Torus

ほめる習慣を組織に根付かせる「ほめ育」コンサルティングを展開。社内のほめる基準となるほめ育コンピテンシーを明確にし、ほめる基準とほめて育てる文化を組織に根付かせ、人材定着や業績向上のサポートをします。

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