人手不足への対応。IT化がカギ?
働き方改革の取り組みが進む中、業務効率化を実現するツールとして「RPA」の導入を検討する企業が増えており、2025年までに仮想知的労働者として、全世界で1億人以上の知的労働者もしくは、1/3の仕事がRPAに置き換わるといわれています。
【RPAとは】
Robotic process Automationの略であり、簡単に言うと「ロボットによる業務の自動化」です。ただ、産業ロボットと違い、形はありません。RPAはソフトウェアロボットであり、自動化アプリケーションの一種です。これまで人間のみが対応可能と想定されていた作業や高度な作業を人間に代わって実施できるようになります。
【具体的にどんなことができるのか】
企業の規模や業種を問わずRPAの導入は増加の傾向にあり、事務や管理業務におけるデスクワーク業務に活用されています。業務内容としては、経理業務における領収書等の処理業務、顧客対応における問い合わせに対する自動応答と自動処理、営業活動における見込み客の洗い出しやメッセージの自動作成・顧客情報の管理分析といった例が挙げられます。
RPAには、3段階の自動化レベルがあり、数字の高いクラスほど、高いレベルの作業が可能となります。
クラス1:定型業務の自動化(RPA)
クラス2:一部非定型業務の自動化(EPA)
クラス3:高度な自律化(CA)
「クラス1」では、ルールに従って自動的に処理をしていくのが特徴です。決められたこと以外はできません。
「クラス2」では、RPAとAIの技術を用いることにより、大量のデータを処理し、自動で分析を行うなど、高度な作業をこなすことができます。例えば、既存の画像や文章を基に、カテゴリの分類やビッグデータから顧客の傾向を分析する機能等があります。
そして「クラス3」は、より高度なAIと連携することで、業務プロセスの分析や改善、意思決定までを自ら自動化、読み取ったデータを加味したうえで、多様な選択肢あるいは今までにない選択肢を提案できます。
【メリット・デメリット】
メリット
・人件費削減
・人材不足の解消
・人的ミスの防止
デメリット
・導入等コスト
・重要な業務がブラックボックスとかしてしまう
・システム障害が起きた際の業務停止
・想定外のデータが入ってきたときの処理やエラー、メンテナンス
RPAの導入により、オフィス業務の代行が可能となり、業務の効率化・自動化が可能となります。現在、生産労働人口の減少、働き方改革による時間外労働の上限規定等で生産性の向上が求められています。その手段の1つとしてRPAの導入を考えてみてはいかがでしょうか。
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(2019年5月末現在)