マイベストプロ大阪

コラム

配偶者手当は女性の活躍を阻む??

2016年7月16日 公開 / 2018年10月5日更新

テーマ:法律改正

コラムカテゴリ:法律関連

 女性の活躍を阻んでいるとして、所得税の配偶者控除の廃止が検討されています。妻の年収が一定基準を超えると夫が配偶者控除を受けられなくなるため、基準内に収めるよう就業調整する女性が多いからです。
 同様に、企業が任意で支給している「配偶者手当」も、配偶者の収入基準を設けていることが多いため、女性の就業調整につながると指摘されています。
 厚生労働省ではこの件について検討会を設置し、配偶者手当については「配偶者の働き方に中立的な制度となるよう見直しを進めるべき」と報告書をまとめました。企業事例を見ると、配偶者手当を廃止して子育て中。介護中の社員への手当を充実させた例や、基本給に再配分した例などがありました。
 ただし、配偶者手当の廃止は不利益変更となるため一方的に制度変更をおこなうのは問題です。報告書では見直しの留意点として①労働者のニーズ把握、②労使の丁寧な話し合い、③賃金原資総額の維持、④経過措置を設ける、⑤新制度の丁寧な説明などをあげています。

参考:配偶者手当のあり方に関する検討会報告書

この記事を書いたプロ

鈴木圭史

労務相談の専門家

鈴木圭史(ドラフト労務管理事務所)

Share

関連するコラム

鈴木圭史プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
06-4307-3931

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

鈴木圭史

ドラフト労務管理事務所

担当鈴木圭史(すずきけいじ)

地図・アクセス

鈴木圭史のソーシャルメディア

rss
ブログ GREENDAYS
2024-01-11
instagram
代表 Instagram
facebook
Facebook
  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ大阪
  3. 大阪の法律関連
  4. 大阪の労働問題・就業
  5. 鈴木圭史
  6. コラム一覧
  7. 配偶者手当は女性の活躍を阻む??

© My Best Pro